阪神・梅野 3連勝呼んだ弾 今季初3カード連続勝ち越しや

[ 2018年8月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神8―3DeNA ( 2018年8月11日    横浜 )

<D・神>2回、2ランを放ちナバーロ(左)とタッチを交わす梅野(撮影・大森 寛明)
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 阪神・梅野隆太郎捕手(27)が、11日のDeNA戦の2回、1点先制の後の2死三塁で左翼へ今季5号2ランを放ち、8―3の快勝に大きく貢献した。

 「狙い球を絞って打席に入っていたけど、逆に裏をかかれて、ドンドンと2球こられて。チェンジアップも頭にあった中で(直球に)反応して、うまく引っ張り込めたと思う」

 2回2死三塁で迎えた第1打席。変化球に狙いを絞った中で、2球続けて直球を投げ込まれて追い込まれてしまった。ただ、不利な状況に置かれても、落ち着いていた。「次が(投手の)小野だったので、少々のところもいかないといけないと思った」。ゾーンを広げ、3球目の143キロ直球を振り抜いた。

 「ガラッと雰囲気を変えることができたのは良かった。最高の結果が出たと思う」

 打った瞬間に一発を確信する文句なしの左越え5号2ラン。この回、先制しながら、直前の俊介は無死一、二塁で痛恨の併殺。1点だけに終われば、DeNAにも反撃態勢を取られかねない状況で貴重な2ランを、一振りで叩き出した。

 「有言実行で本当にすごいと思いました。あいつが頑張ってるのを見ると、力をもらえるし、自分も活躍しているところを見せたいですよね」

 自宅に大切に保管している“宝物”がある。福岡大野球部のチームメートで、卒業後にグラブ職人を目指して用具メーカーに就職した高下健一さんから5月に初めて作ったグラブが送られてきた。

 「大学の頃から“グラブ職人になりたい”言っていたので。夢を叶えたんだと思って、嬉しくなりました」。

 今は、ともにプレーしていなくても、同じ白球を追った仲間の奮闘は、しっかりと胸に刻まれた。夢のつまった「世界に1つだけのグラブ」は、プロの舞台に身を投じる力の源となっている。

 6回にも先頭打者として左翼へ二塁打を放って4得点の口火を切った。チームは3連勝で、今季初の3カード連続の勝ち越し。3位のままだが、2位・巨人にゲーム差で並んだ。「数多く試合に出させてもらって、チームが借金を抱えている中で自分が何か変えたいと思っている。守備でも攻撃でも貢献していきたい」。扇の要の自覚十分に、逆襲の夏を疾走する。

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