DeNAドラ2神里がV撃!ドラ1東に負けじ4安打&“神”走塁

[ 2018年6月10日 06:15 ]

交流戦   DeNA4―3日本ハム ( 2018年6月9日    横浜 )

5回2死二、三塁、筒香の適時内野安打と日本ハムの守備が乱れる間に生還する二走・神里(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAのドラフト2位・神里は打席に向かう前に「力を抜いて、タイミングを早く取る」と頭の中で言い聞かせた。3―3の7回無死一塁。1ストライクからの2球目。外角高めの149キロ直球を左中間へはじき返した。自身初で、球団新人では94年波留以来となる1試合4安打目となる一打は決勝適時二塁打となった。

 バットだけでなく、50メートル5秒8で幼少時には犬まで振り切ったという「神足」の持ち主。1―1の5回2死二、三塁では、筒香の二遊間寄りのゴロを捕球して一塁への送球を急いだ二塁手・横尾がグラブからボールをこぼした隙を逃さず、二塁から一気に生還した。ラミレス監督も「ルーキーとは思えない。彼以外の誰でもアウトだった」とうなった。7日の西武戦の5回。無死二塁で秋山が左飛からタッチアップで三塁に進塁した。「パ・リーグは隙のない攻撃を仕掛けてくる」。敵味方関係なく、プロの技術を吸収する。

 開幕スタメンに抜てきされながら、打撃は下降線をたどった。「結果を求めすぎて、ズレが生まれていた」と自己分析。坪井打撃コーチの助言を受けながら、速球に振り遅れない早めの始動を心掛けた。5月31日楽天戦からは8試合連続で先発起用され、打率・385と絶好調。パ・リーグのパワーピッチャーに対しても「直球がそこまで速く感じなくなった」と手応えを得ている。

 前夜は同期入団のドラフト1位・東が6回1失点の好投で、チームの連敗を5で止めた。その東を「刺激を与えてくれる存在」と話す。若い力がチームを連勝へ導き、ラミレス監督も「勢いをつかみつつある」と手応えを感じていた。 (重光 晋太郎)

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2018年6月10日のニュース