広島 菊池&バティスタ2度の2者連続アーチ 今季最多14得点で新井の1軍昇格祝う

[ 2018年5月12日 05:30 ]

セ・リーグ   広島14―1阪神 ( 2018年5月12日    マツダ )

7回裏2死一、三塁、菊池は左越えに3点本塁打を放つ
Photo By スポニチ

 広島は11日、阪神戦(マツダ)でともに今季最多となる5本塁打、14得点で大勝し貯金を今季最多タイの9とした。左ふくらはぎを痛めていた新井貴浩内野手(41)が昇格即先発し適時打二塁打を放った。菊池涼介内野手(28)とサビエル・バティスタ外野手(26)が2度の2者連続アーチを放つ離れ業を見せるなど猛打で大ベテランの復帰を祝った。また、石原慶幸捕手(38)が1000安打を達成した。

 開幕から34試合目。戻ってきた新井が、その存在感を見せつけた。最近2試合連続で9回2死無走者から勝利を逃し、漂っていた嫌なムードを一気に払しょくする14得点での大勝。自らの影響力を問われると「僕には分からないけど、そんなことないでしょ」と謙遜したが、弟分は“新井効果”が絶大だったことを認めた。

 菊池 「新井さんが帰ってきたから何かが起きると思っていた。どこかで新井さんの力があったのかなと思います」

 バティスタ 「新井さんが来ると盛り上がるし、雰囲気が良くなった」

 41歳ベテランの復帰を祝うかのような猛打だった。初回1死から菊池が左越えに先制ソロを放つと続くバティスタも左翼ギリギリにソロ本塁打。石原にも1号2ランが飛び出し一挙6得点。7回には2死一、三塁から菊池が左翼上段に7号3ラン。バティスタは中堅左に8号ソロを運び、同一打者による1試合2度の2者連続アーチの離れ業を演じた。1試合5本塁打は、くしくも新井が2000安打を達成した16年4月26日ヤクルト戦以来。菊池はお立ち台でも爆笑を誘った。

 「点を取りすぎて覚えていない方もいらっしゃるかもしれませんが、感触は良かったです(笑い)。丸が戻ってくるまでは“キク・バティ”でお願いします!」

 新井は、練習開始前の円陣で久々に再会した同僚に「いじり」を見せた。ここまで打率・348と好調の野間に「あいさつ返してくださいね。オールスター決定おめでとう」と“口撃”したという。41歳でチーム最年長の“気遣い”が、チームの結束力を高めた。

 自身も7―0となった2回2死二塁で能見から左中間フェンス直撃の適時二塁打。「みんなが先に点を取ってくれたから、打たせてもらった感じ。積極的にいこうと思った。試合に勝てたことが一番」。変わらぬフォア・ザ・チームの精神。赤ヘルの強さと絆は、新井の帰還で、より強固になった。

(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

2018年5月12日のニュース