大谷 5号弾&快足二塁打 新パフォーマンスのダンスを披露「やれと言われたので、やりました」

[ 2018年5月12日 05:30 ]

7回2死、中越えソロを放ちバルブエナに迎えられダンスを踊る大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が10日(日本時間11日)、ツインズ戦に「5番・DH」で出場し、6―4の7回2死にダメ押し5号ソロを放った。恒例の「お辞儀ポーズ」に加え、同僚のルイス・バルブエナ内野手(32)とともに新パフォーマンスのダンスを披露。3回には今季の「チーム最速」となる二塁打で打点を挙げ、2長打でチームを首位に導いた。

ベースを一周した大谷をトラウトがダッグアウト前で待っていた。大谷は左手でヘルメットを取り、右手で握手。2人同時に頭をペコリと下げた。本塁打に感謝。出迎えに感謝。そろったお辞儀で心を通わせた後は、トラウトから髪の毛をくしゃくしゃにされた。

 「僕は多くの日本人がお辞儀をするのを知っている」というバルブエナの発案で始まったポーズ。大谷は「いつからですかね。覚えていないけど、勝手にそういうふうになりました」と、定着してきた儀式に照れる。この日は新たなアクションもあった。ナインと次々とハイタッチする大谷を最後に待っていたのは、そのバルブエナだ。互いの両手を何度も叩き合い、2度目のお辞儀。直後、そろって右手を頭の上でぐるぐると回して何度もジャンプした。「ダンスパフォーマンス」で喜びを分かち合い「やれと言われたので、やりました。何回でもできるように頑張りたい」とほほ笑んだ。

 打った後、打球を見ながらゆっくり走り始めたほど、完璧な一発。横手投げ右腕ヒルデンバーガーが投じた初球のシンカーを捉え、中堅左の岩山近くに放り込んだ。初球打ちの本塁打はメジャー初で「狙ってはいなかったけど、たまたま浮いたところを引っかかってくれた」。打球速度109マイル(約175キロ)、4月27日のヤンキース戦以来、7試合ぶりのアーチだった。

 走りでも魅せた。3―0の3回2死二塁で、同じ94年生まれの昨季14勝右腕ベリオスのチェンジアップを叩いて右中間へ。走者を還し、右翼手が回り込んで処理する間に二塁に達した。「最初は無理じゃないかなと思ったけど(一塁を)回っている段階でいけそうだなと思った」。二塁到達タイム8秒07は今季チーム最速だった。

 5月初アーチ。2カ月連続の本塁打&勝利投手はメジャーで唯一「2桁本塁打&2桁勝利」を達成している1918年のベーブ・ルース(当時レッドソックス)もできなかった。1年目からメジャーを席巻する二刀流。大谷は「僕も初めてだけど、相手も初めて。それはもうおあいこかなっていう感じ。僕だけが不利な状況ではない」と言った。ルース以来100年ぶりの偉業へ、本塁打は早くも半数に達した。

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