星野仙一氏のお別れの会 山本氏「友で良かった」 楽天は背番号77を永久欠番に

[ 2018年3月19日 17:40 ]

星野仙一氏の「お別れの会」で献花する参列者
Photo By 共同

 プロ野球の中日、阪神、楽天で監督を務め、1月4日に70歳で死去した星野仙一氏の「お別れの会」が19日、東京都内のホテルで開かれた。プロ野球界や芸能界などから約1500人が「闘将」との別れを惜しんだ。

 祭壇には3球団での監督時代の写真が飾られた。大学時代からの盟友で元広島監督の山本浩二氏は「寂しくて、悔しくて、今でも信じられません。野球に恋した星野仙一。友で良かった。ありがとう」と弔辞で感謝を伝えた。

 星野氏は2016年夏から知人にも伝えずに膵臓がんと闘っていた。学生時代から付き合いのある元ダイエー(現ソフトバンク)監督の田淵幸一氏は「こんなに長く横にいたのに、気付かなかった。それが一番残念だ」と肩を落とし「同級生だけど、人生の師だった」と思いをはせた。

 ソフトバンクの王貞治球団会長は巨人の主砲として現役時代に中日のエースだった星野氏と名勝負を繰り広げた。「好敵手。とにかく逃げずにどんどん攻めてくる」とかつての対戦を思い返し「これからの野球界に彼の熱い思いはずっと受け継がれていく」と話した。

 会の発起人である楽天球団の三木谷浩史オーナーは背番号77を永久欠番とすることを明言。「われわれの球団にとって歴史に残る重要な監督。77番は永久の宝物として取っておく」と語った。

 楽天球団によると一般献花では1650人が花を手向けた。

 星野仙一氏のお別れの会の主な参列者は次の通り。

 ▽王貞治・プロ野球ソフトバンク球団会長、野村克也・元プロ野球楽天監督、田淵幸一・元プロ野球楽天ヘッドコーチ、山本浩二・元プロ野球広島監督、原辰徳・前プロ野球巨人監督、稲葉篤紀・野球日本代表監督、青木功・日本ゴルフツアー機構会長、シンガー・ソングライター・小田和正、歌手・和田アキ子、俳優・舘ひろし、タレント石橋貴明(敬称略)

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