デスパいいね!来日初3連発 ソフトB49年ぶりOP戦8連敗も

[ 2018年3月19日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク6―7ヤクルト ( 2018年3月18日    神宮 )

2回1死、左翼へデスパイネがソロアーチを放ちベンチ前でおなじみのポーズを決める
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 さすが!頼りになる鷹の優良助っ人が大爆発だ。ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(31)がロッテ時代も含め来日5年目で初めて3打席連続本塁打を放った。松田宣浩内野手(34)、福田秀平外野手(29)にもソロが飛び出し、チーム計5発と打線は好調。ただ、中継ぎ枠を争う若手がつかまり、オープン戦は1分けを挟んで8連敗。南海時代の1969年の1分けを挟んで10連敗以来49年ぶりの屈辱。そろそろ白星が欲しいところだ。

 5本塁打でも勝てない。工藤監督の表情がさえないのも当然だ。苦言の矛先は6年目左腕・飯田、5年目右腕・加治屋。ピンチを招き、逆転を許した1軍当落線上にいる投手たちだった。

 「良いチャンスなんだけど。“何が何でも…”というのが伝わってこないのは私だけですかね。ガツガツいってほしい。生き残る意識を持ってもらわないと、もう少し若い選手を…となる」

 捕手はベテランの高谷らが離脱中で、若手に経験を積ませるため6回から育成の堀内がマスクをかぶった。達川ヘッドコーチは「しょうがない」とかばい「(主力が交代する)6、7回まではしっかりできている」と続けた。

 同ヘッドの言葉どおり試合中盤までは昨季日本一チームの戦いぶりだった。昨季、本塁打と打点の2冠王に輝いたデスパイネが本領発揮。ヤクルト先発の山中から2回は左翼席中段まで飛ばし、オープン戦9打席目で1号。4回は左翼席中段へ。6回は秋吉から弾丸ライナーで左翼席に突き刺した。いずれも変化球を完璧に捉えた。

 キューバ時代にも経験があるという3打席連続本塁打。「コンパクトに振って良い当たりだった。3本とも良い当たりだった」と笑みがこぼれる。2月はキューバのチームの一員としてカリビアン・シリーズに出場していたため、キャンプには参加しなかった。3月上旬に来日。14日の巨人戦でオープン戦に初出場し、17日にマルチ安打するなど仕上げてきた。藤本打撃コーチは「素晴らしい。満点」とべた褒めだ。工藤監督も「打線は良くなっている。あとは内川選手に1本出れば雰囲気も変わると思う」と打線に手応えをつかんでいる。

 オープン戦は1分けを挟んで8連敗。南海時代の69年の10連敗(1分けを挟む)以来、49年ぶりの珍事だ。公式戦でも12年の5月から6月にかけての8連敗以来となる連敗街道。開幕まで残り5試合となり、日本一連覇を狙うソフトバンクが嫌な流れを変えられるか。

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2018年3月19日のニュース