DeNA飯塚、開幕ローテぐいっ!バックドア駆使6回1失点

[ 2018年3月19日 05:30 ]

オープン戦   DeNA3―1オリックス ( 2018年3月18日    京セラD )

先発登板し6回3安打の好投を見せた飯塚
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 DeNAの4年目右腕・飯塚が、自身初となる開幕ローテーション入りを大きく引き寄せた。6回3安打1失点。課題にしていた球速は最速146キロを計測。そして、83球の省エネ投球を新球のカットボールが支えた。

 2回にT―岡田を空振り三振。5回には再びT―岡田から見逃し三振を奪った。いずれも決め球は、外角ボールゾーンから変化してストライクになるカットボール。いわゆる「バックドア」だ。三振だけでなく、早いカウントでゴロを打たせることもできていた。

 「うまくはまった。凄く手応えを感じている」。練習試合でカウントを取りにいくスライダーの変化が小さくなる傾向があった。逆に「これは使えると思った」という。7日の阪神戦からスライダーとカットボールを意図的に投げ分け、5回1安打零封。この日と合わせオープン戦2試合で防御率0・82だ。

 今永、浜口が左肩、ウィーランドが右肘の違和感で離脱中。浜口、ウィーランドは開幕絶望だ。そこに現れたすい星。ラミレス監督は「非常に安定していて、開幕に向けてより強く考慮しなければいけない」と言った。

 「チームの状況も状況なので、任された試合で結果を出して信頼してもらいたい」と飯塚。4月17日には新潟で巨人戦が組まれる。先発枠に残れば、昨年は雨で流れた地元登板が見えてくる。習得したばかりの「バックドア」で、扉を開ける。(重光 晋太郎)

 ◆飯塚 悟史(いいづか・さとし)1996年(平8)10月11日生まれ、新潟県出身の21歳。日本文理では甲子園に3回出場し3年夏は4強。14年ドラフト7位でDeNA入りし、昨年8月30日の中日戦でプロ初勝利を挙げた。1メートル88、85キロ。右投げ左打ち。

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2018年3月19日のニュース