阪神・高山バットで存在感　“長打狙い禁止”で連続マルチ

オープン戦   阪神３―５ＤｅＮＡ （ 2018年3月6日    甲子園 ）

８回、高山は右前打を放つ
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　阪神・高山が「投」の藤浪に負けじと復活へ大前進した。ＤｅＮＡ戦に「７番・中堅」で先発出場。まだ本調子には至っていないが、この日もバットで存在感を発揮した。

　２回の第１打席は３球三振に終わったが、５回の先頭で結果を出した。相手先発・京山の外角低め直球を左前打。８回２死一塁では、カウント１―１から三嶋の１４３キロ直球を右前へはじき返し２試合連続でのマルチ安打とした。

　本来の姿を徐々に取り戻しつつある。４日のソフトバンク戦の試合前に、金本監督から「長打狙い禁止令」を通達された。力み解消が狙いだった。その一戦で２安打を放ち、この日も複数安打。構えからも無駄な力が抜け、自然体に近い形になってきた。高山自身はコメントを残さなかったが、復調へ向け前進を続けていることは間違いない。

　「まだ、ちょっと振り過ぎがあるけどね。まあ何かつかんでくれたらいいと思う。長打は勝手に出るから。あの（６回の第３打席の）ワンバウンドの連続空振りとか（見ると）ね。やっぱり、まだ力みがあるのかなとは感じるけど」。指揮官も１６年新人王の、一日も早い復調へ期待を寄せた。　（惟任　貴信）