ロッテ安田、プロ初安打がサヨナラ!井口監督「持ってますね」

[ 2018年3月7日 05:30 ]

オープン戦   ロッテ6―5巨人 ( 2018年3月6日    ZOZOマリン )

9回二死満塁、谷岡(右)からサヨナラ適時打を放つ安田
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 ロッテのドラフト1位・安田尚憲内野手(18=履正社)が6日の巨人戦で、5―5で迎えた9回に左前へサヨナラ打を放った。人工芝を全面張り替えた今季の本拠地初戦の7回守備から途中出場。オープン戦9打席目、日本球団との実戦では21打席目での初安打が、高卒新人では19年ぶりとなるオープン戦でのサヨナラ打となった。

 5―5の9回2死満塁。オープン戦は延長がなく、凡退でも試合終了となる場面。安田は谷岡の2球目、外寄りに浮いたフォークを逃さなかった。「試合に勝ちたかった。自分が決めてやると思った。必死に食らいついた結果」。強い執念が遊撃手・山本のグラブの下を通り、左前へ抜けるサヨナラ打となった。

 ベンチから飛び出してきた仲間にハイタッチで迎えられた。「テレビで見た光景。プロになったと実感できた」。オープン戦9打席目での初安打で、もちろん初打点だ。実戦では2月17日の台湾・ラミゴ戦以来、25打席ぶりの安打で、日本球団との対戦では21打席目での初安打だった。

 オープン戦に入ってからは打席で右足を上げる形にした。「ゆったりと縮こまらないように」と結果を求めて小さくなりがちなスイングを矯正した。プロ入り後に作ったグラブには「不動心」の刺しゅうを入れた。巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏の著書「不動心」からもらった言葉だ。結果が出なくても自分の打撃を冷静に見つめ対応してきた。

 今季初めてのZOZOマリンの試合で、高卒新人としては19年ぶりとなるオープン戦のサヨナラ打となった。井口監督は「持ってますね。ああいう場面で(打席が)回ってくるし、打てるというのはね」と称えた。

 前カードの札幌遠征では、日本ハムの清宮(早実)と再会。安田は「食事に誘ったら約束があるからと断られちゃいました」と笑い飛ばしたが、清宮より先にオープン戦の安打も打点もマークした。

 三塁の守備では張り替えられた人工芝にスパイクを取られ内野安打を許した。「打撃も守備もレベルアップしたい」と反省も忘れない。試合後には室内練習場で約50分の特打を行った。安田の不動心は揺るがない。 (君島 圭介)

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2018年3月7日のニュース