阪神ロサリオ“甲子園デビュー”、虎党にあいさつ代わりの中前打

[ 2018年3月7日 08:40 ]

オープン戦   阪神3―5DeNA ( 2018年3月6日    甲子園 )

1回2死一塁、中前打で出塁したロサリオは天を指さす
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 阪神の新助っ人、ロサリオが甲子園デビューを「H」ランプで飾った。初回2死一塁、高卒2年目のDeNA先発・京山から、あいさつ代わりの一打を放った。カウント2―2から外角一辺倒だった配球を読み、外角高めに浮いた115キロカーブをコンパクトにとらえ中前に運んだ。

 「良い対応ができたと思うし、良い結果が出たと思う。試合から遠ざかっていたので(安打が出たことは)よかったです」

 3日のソフトバンク戦は2打数無安打に終わるなど最近2試合は無安打。実戦での安打は2安打3打点した2月21日の韓国・KIAとの練習試合までさかのぼるだけに、表情にも安堵(あんど)感が見られた。

 球団の新外国人野手が甲子園のオープン戦初戦の初打席で安打を記録するのは、02年にホワイトがロッテ戦で中前打して以来、実に16年ぶり。アリアスやマートン、ゴメスといった強打者も凡退した本拠地1打席目で、結果を出すあたりは何とも頼もしい限り。5日の全体練習後、残って福留とカーブマシンを打ち合いながら交わした打撃論が奏功したかどうかは分からないが、本拠の虎党を喜ばす一打となった。

 志願の居残り練習をした前日同様、この日も真面目な一面が顔をのぞかせた。試合前の打撃練習では42スイングで柵越えは4本にとどまったが、広角に打ち分けた。7回の守備から交代した後も、クラブハウスへ一人で戻り追加練習したもようだ。

 2打席以降は遊ゴロ、空振り三振に終わり、期待のアーチはお預け。それでも、今後に期待を抱かせる及第点の本拠地初見参だった。(鶴崎 唯史)

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2018年3月7日のニュース