阪神・岩崎、先発適正テスト合格 青木からK「直球で押し込めた」

[ 2018年2月25日 08:41 ]

オープン戦   阪神2―4ヤクルト ( 2018年2月24日    浦添 )

3回2死、青木は岩崎の前に空振り三振に倒れる
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 最大の見せ場は3回にやってきた。1死一塁。阪神・岩崎はメジャー帰りの青木との2度目の対戦を迎えた。1―1の平行カウントから内より直球をファウルさせて追い込み、内角直球で空振りさせた。最後の4球目が最速136キロ。球速では表せない独特の軌道を武器とする直球で日米通算2058安打を誇る安打製造器を空転させた。

 「逆球でしたけど、狙ってあそこに投げられるようにしたい。直球中心で、そこそこ押し込めたのは良かった」

 特別な意識はなくとも、まっさらなマウンドで躍動した。初回の青木は3球で一ゴロ。坂口は二ゴロ、山田哲はスライダーでタイミングを外した中飛に退け、わずか9球で3つのアウトを奪った。先頭打者のバレンティンに右前打を許した2回は畠山、雄平を連続で空振り三振に仕留めるなど後続も封じた。4回1失点。バレンティンに浴びたソロだけにとどめ、140キロ台の速球がなくても先発としての役割を果たせることを実証した。

 適性テストの意味もあったオープン戦の“開幕投手”で結果を出し、金本監督にも「すごく低めを意識して、切れもあった」と評価された。現状では中継ぎで開幕する可能性が高い一方、岩貞、藤浪らの状態次第で先発にも備える両にらみの状態。「一応、先発できるようにということで。先発の準備をしておいて損はない。リリーフにはいつでも行ける」と先発調整の継続を認められた。

 香田投手コーチが「そうなる」と説明したように次回はさらにイニングを伸ばす予定。「反省はいろいろ。先発というよりも、今日に関しては投手としての課題。変化球の精度をもっと上げていきたい。ここからが大事だと思うので先発のイニングも意識しながらやっていきたい」と先を見据えた。 (遠藤 礼)

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2018年2月25日のニュース