京田、侍お目覚め2点打 打線組み替えも「不動の1番」活躍

[ 2017年11月19日 05:30 ]

アジアチャンピオンS予選リーグ   日本8―2台湾 ( 2017年11月18日    東京ドーム )

侍初安打だ!5回、2点適時打を放つ京田
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 「侍初安打」が貴重な追加点を生み、主導権を握った。1―0の5回2死二、三塁、京田はカウント2―2から緩いカーブを引きつけた。2点適時打が右前で弾んだ。

 「同じやられ方は駄目。うまく対応できた」。前の打席で見逃し三振した左腕・林政賢(リンジュョンシェン)のカーブの残像があった。8回にも遊撃への適時内野安打で3打点と、12安打8得点の打線をけん引した。

 中日で球団新人記録の149安打をマーク。ただ、16日の韓国戦は無安打だった。17日の練習はフリー打撃の順番を最後にしてもらい、「体を開かないイメージで」と左腕相手に他の選手よりも長く打ち込んだ。

 稲葉監督は韓国戦から打線を大幅に入れ替えた。だがクリーンアップと1番・京田だけは頭の中で常に不動だった。前日昼の段階で「2番・西川、源田を8、9番で」と思案していたが、相手先発が左腕と予告され、源田は外して西川を7番に下げた。「1番は京田選手です。左投手にもいい対応をしている」と切り込み役を託した。守備は慣れない二塁から本職の遊撃へ。京田は「落ち着いてできた」と、絶対に負けられない一戦で指揮官の思い通り躍動した。

 「攻撃はみんなが後ろへというつなぎができた。明日は投手も総動員で、全員で1勝を取りにいく」と稲葉監督。輝き戻った一番やりに続き、アジアの頂点を宿敵韓国と決する。 (徳原 麗奈)

(〓/) ○…1番に座った京田(中)が3打点の活躍。最近の日本代表で1番打者が3打点以上は、13年WBC2次ラウンド・オランダ戦の長野(巨=5打点)、14年日米野球第2戦の柳田(ソ=4打点)などがある。

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