巨人・岡本、村田から「25」継承 本塁打キング背番 勝負の年だ

[ 2017年11月19日 05:30 ]

村田(奥)が6年間背負ってきた番号を継承する岡本
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 巨人・岡本和真内野手(21)が来季、背番号を「38」から「25」に変更することが18日、分かった。今オフに自由契約となった村田修一内野手(36)が6年間背負ってきた番号を継承する。三塁から外野にコンバートされた今季は、15試合の出場に終わった。来季は村田が抜けた三塁に再転向し、心機一転、勝負の4年目に挑む。

 岡本の顔は、腕は、ユニホームは、泥だらけだった。宮崎秋季キャンプの特守。ノッカーの川相2軍監督から左右に揺さぶられ、歯を食いしばってボールに飛びついた。

 「来年につなげるようにしたい。本当に結果を出すのは来季のシーズン」。その来季、背番号「25」をつけることが決まった。

 14年ドラフト1位で入団し「38」を渡された。ともに三塁を守ったスター選手、長嶋茂雄の「3」と、原辰徳の「8」を合わせた数字だ。だが3年間の通算成績は、35試合の出場で1本塁打。未来の4番候補に球団の期待は大きい。勝負の4年目は心機一転、新背番号で挑むことになる。

 長打が魅力の和製大砲。「25」は主砲の代名詞とも言える背番号だ。退団した村田は横浜時代から同番号を背負い、07、08年に本塁打王となるなど通算360本塁打。昨季本塁打王のDeNA・筒香に、05年キングの広島・新井もいる。メジャーでは歴代1位の通算762本塁打、シーズン73本塁打(01年)の記録を持つバリー・ボンズがジャイアンツ時代に背負い、世界的にポピュラーになった。

 昨季は村田との三塁のポジション争いに敗れ、開幕を2軍で迎えた。今季は「7番・左翼」で初めて開幕スタメンを勝ち取ったが、出場は15試合のみ。球団はこのオフ、若返りを断行し、ベテラン頼りの若手から「逃げ道」を奪った。岡本はこの秋、三塁に再コンバート。レギュラー争いの真っただ中にいる。

 村田とは16年1月にグアム自主トレで共に汗を流した。何度も食事に出掛けるなど公私で世話になった恩がある。10月、荷物整理のためジャイアンツ球場に訪れた村田が言った「(岡本)和真がレギュラーで出る姿を見たい。困ったときは頼ってくれれば」という思いに必ず応える。

 19日に最終日を迎えるキャンプでは、連日1000スイング以上で両手はマメだらけ。「1球を捉えることを課題にしている。練習がきついとは思わない」。来季の開幕戦は背番号「25」で巨人伝統の「ホットコーナー」に立つ。

 ◆岡本 和真(おかもと・かずま)1996年(平8)6月30日、奈良県生まれの21歳。智弁学園では3年時に春夏連続で甲子園に出場し、春には大会タイ記録の1試合2本塁打。アジア野球選手権では日本代表入りし準優勝。高校通算73本塁打。14年ドラフト1位で巨人入団。1メートル85、96キロ。右投げ右打ち。

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