阪神4位島田 待望の赤星2世 桐生に勝った男「打って守って走れる選手に」

[ 2017年10月27日 08:14 ]

プロ野球ドラフト会議=阪神4位・島田海吏外野手(上武大) ( 2017年10月26日 )

阪神4位に指名され、セールスポイントの足の速さをアピールする上武大・島田
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 阪神からの4位指名の瞬間は上武大の伊勢崎キャンパスで見届け、会見場に姿を現した島田は安堵(あんど)の表情だった。運命の日を控え、深夜3時前まで寝付けなかったという。

 「不安しかなったので良かったです。足の速さが自分の売りです。赤星さんのように打って、守って、走れる選手になりたい」

 幼い頃から阪神OBで、スピードスターの異名を取った赤星憲広氏(本紙評論家)に憧れ、目標に掲げた。最大のセールスポイントは走力だ。50メートル5秒75を誇る大学No.1外野手。アマチュア最速の“足戦力”として複数球団から評価されていた中、阪神から指名を受けた。

 「伝統あるチーム。高いレベルの野球をしている印象。そこに割って入れるように頑張りたいと思います。課題は打撃です。スイングスピードを上げていかないといけない」

 1軍定着へ向けて打撃を課題としていることを自覚。一方で走力は一級品と言っていい。熊本県宇土市の鶴城中では野球部に所属する傍ら陸上大会にも参加し、100メートル11秒1の好記録を残して熊本県で優勝した。出場した全国大会での予選では今年9月に日本人で初めて100メートル10秒の壁を破って9秒98に日本記録を樹立した桐生祥秀を破った逸話も残る。上武大でも2年春から4年秋までの6季で36盗塁を記録した。

 いまの猛虎には足のスペシャリストが不在という事情もあり、「ポスト赤星」の可能性を持つ金の卵に注目だ。

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2017年10月27日のニュース