【ドラフト総括】清宮以外でも補強大成功だった日本ハム

[ 2017年10月27日 09:15 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2017年10月26日 )

日本ハムの指名が決まり、笑顔で会見する早実・清宮
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 1位候補の中でも「筆頭格」の選手が少なく、一部の選手に指名が集中した。

 清宮を外した6球団の再抽選は安田、村上に二分。高校生は清宮、中村、安田が注目された中で「村上外れ1位」の情報は直前まで浮上せず、関係者は「もっと評価されていい選手なのに表に出てこなかった。逃せないからこそ隠密に進めたのだろう」と話した。大砲が欲しい「清宮組」にも、先発投手補強に動いた西武やDeNAにもこだわりを感じたが、再抽選を外した球団は、さすがにポジションに関係なくリストに残る最上位選手を指名していた。

 大成功と言えるのは日本ハム。清宮だけでなく、補強ポイントの即戦力投手として西村、鈴木を指名した。ロッテもいい。安田を当て、遊撃手でトップ評価の藤岡、夏から評価が急上昇した山本ら即戦力を集めた。

 オリックス2位の鈴木の評価は1位級で、田嶋とのコンビは強力。ヤクルトは村上を当てた一方で即戦力野手を逃さず、社会人外野手トップ評価の塩見を4位で指名できたのは大きい。広島は1、2位が高校生の大型バッテリー、中日は2位以下が全て高校生。将来性を重視していた。

 レギュラー陣が高年齢化している巨人は2位以下が全て野手。ソフトバンクは次世代の内野手、阪神は将来の4番候補、楽天は捕手と、それぞれのポイントを補えなかった。(アマ野球担当キャップ・松井 いつき)

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2017年10月27日のニュース