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【石井一久 視点】想定外の想定を 巨人・宇佐見は9回逆転負けを糧にして

セ・リーグ   巨人4―5阪神 ( 2017年8月9日    東京ドーム )

<巨・神>9回1死三塁、ロジャーズの犠飛で福留(左から2人目)が生還。喜ぶ中谷(左端)の横でガックリのカミネロ(右から2人目)と宇佐見(右端)
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 巨人・宇佐見はいい経験をした。1点リードの9回1死一塁で福留を迎えた場面。カミネロとのバッテリーで、フォーク(空振り)、直球(ファウル)、フォーク(ボール)でカウント1―2と追い込んで、4球目に要求したのは外角ボールゾーンからの「バックドア」のスライダーだった。結果、内角に入ってしまい、同点三塁打となった。

 球の力で抑え込む投手は、結果論で捕手の配球の善しあしを判断したくないが、一つ言うなら宇佐見にリスクヘッジができていたかどうか。僅差の場面では、カミネロのようなアバウトな投手は、意図するコースに来ないことも想定してサインを出さないといけない。バックドアは意表を突く球なので見逃し三振を取れたかもしれないが、真ん中に入る危険性もある。例えば、外角直球なら甘くなってもカミネロの球威なら抑えられたかもしれない。8回に西村と組んだ時は右打者に対して、武器であるシュートを多く要求していたが、シュートなら指にかかりすぎてもボール球になる。それがリスクヘッジだ。

 でも、全体的には落ち着いてリードしていた。途中出場した時は負けている展開で、そこから一時逆転したことで、試合の「流れ」をマスク越しに経験することができた。これは間違いなく、捕手・宇佐見の糧になる。(スポニチ本紙評論家)

[ 2017年8月10日 08:25 ]

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