【宮城】仙台育英ラスト切符!3連戦なんの 宿敵・東北に雪辱

[ 2017年8月2日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権宮城大会決勝   仙台育英7―2東北 ( 2017年8月1日 )

甲子園出場を決め喜ぶの仙台育英・長谷川(中央)らナイン
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 第99回全国高校野球選手権大会(7日から15日間、甲子園)の地方大会は1日、宮城で決勝が行われ、今春のセンバツに出場した仙台育英が昨夏代表の東北を7―2で下し、2年ぶり26度目の出場を決めた。全49代表校が出そろい、4日に組み合わせ抽選会が行われる。

 3日間で計327球の熱投の先に、歓喜が待っていた。昨年準決勝で敗れた宿敵・東北に雪辱。2失点で今大会初完投したエース左腕・長谷川は「試合中全く疲労はなかったが、終わってから一気にきた」とおどけた。7月29日に予定されていた東陵との準決勝が雨天順延。さらに引き分け再試合で2日延び、甲子園練習初日に最後の代表に決定した。

 準決勝では2日間で214球。前夜は実家のある秋田から駆けつけた家族とカツを食べて英気を養った。公式戦では自身初の3連投。最速139キロの直球にスプリットを織り交ぜ、打っても2回に勝ち越し2点打だ。三塁前の芝と土の切れ目でバウンドが変わって左前へ抜ける幸運な一打となり「三ゴロと思ったが、運が味方してくれた」と笑った。

 初戦敗退したセンバツでは、福井工大福井を3回まで完全に抑えながら6失点で逆転負け。大会後は、全員で練習前にグラウンド10周を実施。毎日計約6キロの走り込みで体力を強化してきた。成長した左腕に、佐々木順一朗監督は「ピンチを招いても落ち着いていた」と目を細めた。

 ナインはグラウンドがある多賀城校舎の統括担当などを務め、肺がんで31日に死去した学校関係者の菅野雅克さん(享年69)を悼み、喪章をつけてプレーし、手向けの白星をささげた。「甲子園ではまず1勝して、波に乗って優勝したい」。長谷川は力を込めた。 (原田 真奈子)

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2017年8月2日のニュース