青木「ビックリ」ブ軍へトレード ダルの移籍先考えていたら…

[ 2017年8月2日 05:30 ]

クラブハウスから引き揚げる、アストロズからブルージェイズへの移籍が発表された青木
Photo By 共同

 アストロズの青木はトレード通告を受けた約1時間後、ぼうぜんとした表情で本拠ミニッツメイド・パークに現れた。12年のメジャー移籍から6年目で6球団目となるブルージェイズへの移籍。チームメートに別れのあいさつをし、慌ただしく荷物をまとめた。

 「ダル(ダルビッシュ)がどこに動くのかなと思っていたら、俺だったからビックリした。まさか自分がこういうふうになるとは思わなかった…」

 ア軍は11人の選手が2桁本塁打を記録するなど強力打線で、青木自ら「外野手の5番手」と言うほど層が厚かった。6月に日米通算2000安打を達成したが、打率は・272と上がらず、先発投手補強の交換要員となった。「優勝を目指して頑張ってきたので残念な気持ちはあるが、メジャーリーグでは起こり得るのは理解している」と話した。

 ア・リーグ西地区で首位を独走しているチームから、同東地区最下位チームへの移籍となるが、新天地でも厳しい競争が待つ。10年から2年連続本塁打王のバティスタが右翼、好守のピラーが中堅を占め、青木は今季10本塁打のピアースや、俊足好打で自身と似たタイプのカレラと左翼を争う。ジョン・ギボンズ監督は「打席で粘りのある選手だってことはよく知ってるよ」と評価した上で、起用法は「まだ何も決めていない」とした。

 1日(日本時間2日)にブ軍に合流、いきなり4日(同5日)からア軍3連戦がある。新たな環境に適応しながら、修羅場をくぐってきた35歳は「街(トロント)の雰囲気も良く、ファンも熱狂的なイメージがある。出場機会が増えるように、一生懸命やっていきたい」と前を向いた。

 ▽トロント・ブルージェイズ 1977年創設。メジャーでは唯一、米国外(カナダ)をホームとする。地区優勝6度。リーグ優勝、ワールドシリーズ制覇は2回(92、93年)。ジョン・ギボンズ監督(就任5年目)。カナダ・トロントにある本拠は可動式屋根付きのロジャーズ・センター(人工芝、4万9282人収容)。日本選手は大家友和、川崎宗則(現ソフトバンク)らが所属していた。

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2017年8月2日のニュース