西武、完封リレーで６年ぶり１０連勝！“炎獅子ユニ”不敗神話

パ・リーグ   西武８―０楽天 （ 2017年8月1日    メットライフＤ ）

西武は首位楽天に完勝して１０連勝
Photo By スポニチ

　西武は１日、楽天を８―０で下し、２０１１年９月以来６年ぶりとなる１０連勝を達成した。先発の十亀剣投手（２９）が７回を３安打無失点に抑え、６勝目。名前に「１０」がつく６年目右腕がチームの連勝を２桁に伸ばした。チームは９２年以来２５年ぶりとなる本拠地１０連勝も達成。楽天、ソフトバンクの上位２強を脅かす存在としてパ・リーグを盛り上げる。

　８点差がついた７回も鬼気迫る表情で右腕を振り続けた。三塁を踏ませず、７回を３安打無失点。上位の楽天、ソフトバンクとの６連戦の初戦で６勝目を挙げた西武・十亀は「今年一番良かった内容。首位相手にこういう投球ができて良かった」と白い歯を見せた。

　チームは６年ぶりの１０連勝。「炎獅子（えんじし）ユニホーム」を着て以来負けなしだ。９２年以来２５年ぶりの本拠地１０連勝も達成。「僕で止めるわけにはいかない。いろいろ１０がつくところで（１０が名字にある）僕というのもあるし」。本拠地での楽天戦はプロ入り以来、無傷の４連勝とキラーぶりを発揮だ。

　湿度が７０％を超えた蒸し暑いメットライフドーム。「前回（７月２５日のオリックス戦）は地獄のように感じたんで可愛いもの」と頼もしい。最速１５０キロの直球、スライダーで内角を突き、１１０キロ台のカーブで打者のタイミングを外した。

　サイドスロー右腕。１５年から同じ投げ方のヤクルト・館山と２年連続で自主トレを行った。「体の動き一つでも分かりやすく説明してくれる。プロ意識が凄い。成績を残して館山さんに少しでも恩返ししたい」と話す。

　１万７８６５人の観衆が集まり、今季主催試合の観客動員数が１００万人を突破。主催４４試合目での到達は実数発表の０５年以降では最速となったが、十亀は「まだ空席が目立つところがあるのでユニホームを着て応援に来てください」とお立ち台で声を張り上げた。

　本拠地で１０連勝を飾った９２年は西武の黄金時代で３年連続日本一を達成。就任１年目の辻監督は現役バリバリで「（当時は）それだけの力があった。それに近づきたい。選手の意識が（勝利へ）カチッとなっている。楽しみですね」と手応えを口にした。　（平尾　類）