中日・又吉 先発初星 新エースだ!防御率リーグ1位0.88

[ 2017年4月28日 05:30 ]

セ・リーグ   中日2―0ヤクルト ( 2017年4月27日    ナゴヤドーム )

<中・ヤ>お立ち台でドアラ人形を掲げる又吉(右)と大島
Photo By スポニチ

 クールな中日・又吉の顔が、珍しくニヤけた。プロ3度目の先発で7回5安打無失点。先発初勝利を手にし、お立ち台で喜びをかみしめた。

 「中継ぎと違う達成感を味わうことができた。また、こういう投球ができるようにしたい」

 初回は内野ゴロ3つ。3回1死一、二塁では荒木を低めシンカーで遊ゴロ併殺。「とにかくゴロを打たせれば」と奪った21アウトのうち、犠打を含む15アウトが内野ゴロ。丁寧に低めを突いた。

 プロ入りから昨季までの3年間、192試合はすべて救援登板。だが昨秋、就任した森監督から先発転向プランを告げられた。3つのアウトを何度も積み重ねる先発の大変さを実感したのはオープン戦だった。3月20日、日本ハム戦(ナゴヤドーム)で先発も2本塁打を浴びて6回4失点。開幕はブルペンで迎えた。

 それでもロングリリーフとしてチームを支え、13日ヤクルト戦(神宮)で初先発。ここまで登板3試合すべて7回以上を投げて自責点2以下のハイクオリティースタートで、防御率はリーグ唯一の0点台(0・88)だ。

 森監督からも「リリーフは厳しい場面が多く、精神的に弱く見られるところがあった。苦しい経験が先発として生きているのかな」と称えられた。「吉見さんや大野さんみたいになれるよう長く成績を出したい」。最下位を脱出した竜の新たな大黒柱になってみせる。 (徳原 麗奈)

 ▼中日・大島(初回1死三塁から左前に決勝打。月間36安打目で球団記録に残り6本)今日は何とか先発に白星を付けたかった。残り3試合でいけるところまでいきたい。

続きを表示

2017年4月28日のニュース