Hondaプロ注目の辻野3打点 5時間21分激戦制した

[ 2017年4月16日 05:30 ]

社会人野球・第60回JABA岡山大会予選リーグDブロック   Honda10―6JFE西日本 ( 2017年4月15日    倉敷マスカットスタジアム )

 Hondaは最大4点差を追いつくと、延長10回タイブレークの末にJFE西日本を破った。プロ注目の辻野雄大捕手(23)が同点二塁打を含む3打点と活躍した。

 試合開始から降り続いた雨の影響で、3回終了時に44分間の中断。5回裏に2失策が絡んで2失点で逆転を許し、さらに安打を打たれたところで76分間の中断に入った。再開後にも3点を追加されるなど、沈滞したムードを変えたのは辻野だ。2―5の6回1死一、三塁からセーフティースクイズ。見事に初球に成功させ「サインはあるかも、と思っていました。最近、全然打てていなかったんで」と笑った。8回2死一、二塁の好機には右越えへ2点二塁打。「あそこは開き直れました。来た球を打つことだけを考えていました」。岡野勝俊監督は「あの二塁打がなかったら、勝ちはなかった」と殊勲の一打を高く評価した。

 白鴎大では1学年下の大山(阪神)とプレー。当時の印象を「もう、すごかったですよ。でも、ドラフト1位で行くとは思わなかったですけどね(笑い)」。プロとアマでステージこそ違うが、ともに第一線でプレーできていることは誇りだ。自分はプロに行けるような選手ではないと謙そんするものの、秘めた思いものぞかせる。「野球をやっている以上は、そこを目指さないとうまくなれないと思う。何年目とかは関係なく、結果につながることを積み重ねていくだけです」。中断を含め5時間21分の激戦。その跡を示すかのように、泥にまみれたレガースを磨く姿は誇らしかった。

続きを表示

2017年4月16日のニュース