デスパ出た移籍1号 4連敗も工藤監督前向き「気持ち出ていた」

[ 2017年4月16日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―7オリックス ( 2017年4月15日    ヤフオクD )

<ソ・オ>3回2死二塁、右中間に2ランを放つデスパイネ
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 待ちに待った移籍第1号だ。ソフトバンク・デスパイネの豪快な一発にヤフオクドームは歓声に包まれた。1点を追う3回2死二塁、左腕コークのチェンジアップを左手一本で振り抜いた。鋭い打球はあっという間に右中間席へ。「1本、出てホッとしている」。キューバ代表で出場したWBCで3本塁打と破壊力を発揮しながら、ソフトバンクでは開幕14試合、54打席目の遅すぎる“春の到来”となった。

 大砲候補と期待されたものの、今季初打点は開幕9試合目、現在の打率は・224と低迷する。変化を求めた助っ人は遠征から帰福した14日に、ロッテ時代にも不振の際に打ち込んだカーブマシンで調整した。3点を追う9回1死一、三塁はオリックス守護神・平野の初球フォークを左前へ運んで適時打とした。「逆転につながるようにホームランより、つないでいこうと打席に入った」。状況を考えた打撃も見せて、復調の兆しはある。

 打線は15安打を放ち、9試合ぶりに5点以上を挙げた。ただ、投手陣が踏ん張れない。今季初登板の先発・摂津が4回3失点、2番手・石川も2回3失点。投打がかみ合わずに昨年8月以来の4連敗で、4カード連続負け越し。チームには重苦しいムードが漂う。工藤監督は「9回の雰囲気を初回からつくれれば。(14日は零敗で)今日は“何とかしよう”という気持ちが出ていた。明日につながる」と一層の奮起を期待した。(後藤 実穂)

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2017年4月16日のニュース