イチ「サトちゃんビーム」肩披露!遠投で投手顔負けの球速とキレ

[ 2017年2月18日 05:30 ]

「サトちゃんビーム」Tシャツでキャンプ地入りしたイチロー
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 マーリンズのイチロー外野手(43)がキャンプイン前日の16日(日本時間17日)、フロリダ州ジュピターのキャンプ地で初めて自主トレを行った。自身がCM出演する「ユンケル」を製造する佐藤製薬のマスコットキャラクター「サトちゃん」がレーザービームを繰り出すイラストのTシャツを着て球場入り。「専用ジム」には約1000万円をかけて初動負荷理論のマシンを増設するなど、今季に懸ける心意気を「らしく」示した。

 キャンプ地初練習で、イチローの動きは軽快だった。キャッチボールは90メートルまで延ばし、投本間の距離では投手顔負けの球速と切れで受け手のグラブを力強く叩いた。オフのトレーニングで、代名詞の鉄砲肩がさらに威力を増したことをうかがわせた。

 それを雄弁に語ったのが、ファンから歓声を浴びながら球団施設に姿を見せた時のTシャツだ。胸にはCM出演している佐藤製薬のマスコット「サトちゃん」が火の出るような送球を見せるイラストだ。帽子はマーリンズで、スパイクはビモロ、グラブはミズノと、使用モデルのマークが入る念の入れよう。フォームもイチローそっくりだ。

 今やキャンプ名物となったイチローのオリジナルTシャツ。例年は初日に第1弾を披露しており、昨年は親交あるダウンタウン・浜田雅功が描いた打撃フォームの絵に「人生は42歳から始まるんやて」のメッセージが入っていた。今年は1日早く「サトちゃんビーム」でスタートした。

 全ての準備に抜かりはない。ランニング、キャッチボール、室内での打撃練習を終えると、球団施設内に用意したコンテナに初動負荷理論の特殊マシンを設置した「イチロー専用ジム」でのトレーニング。昨春の8台から9台へと増やし、うち3台は新しいマシンを設置した。主に股関節の柔軟性を高め、大きなトルク(体のねじりの強さ)を生む効果が期待される新兵器で、その投資額は約1000万円だ。

 メジャー通算3115安打のロドリゲスが昨季途中にヤンキースで引退し3030安打は現役最多。昨年末の「イチロー杯」では、子供たちに「限界の時、もう一度頑張ってみることを積み重ねてほしい」と語りかけた。それを体現し、日米通算26年目に臨む43歳に探究心と向上心が尽きることはない。

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