春の嵐?DeNA筒香 まさかの3打席連続三振…快音いまだ響かず

[ 2017年2月18日 09:46 ]

練習試合   DeNA4―5ヤクルト ( 2017年2月17日    浦添 )

<ヤ・D>6回2死、空振り三振に倒れるDeNA・筒香
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 春の嵐――。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンのDeNA・筒香嘉智外野手(25)が17日、ヤクルトとの練習試合(浦添)で3打席連続空振り三振を喫した。4打数無安打に終わり、ここまで実戦2試合で6打数無安打。一方、ヤクルト・山田哲人内野手(24)のバットからは今春初の快音が響いた。

 本気モードのヤクルト投手陣に、筒香のバットが次々と空を切った。日本ハム・中田とともに侍ジャパンの4番候補に挙がる男が、まさかまさかの3打席連続三振。15日の韓国・ハンファとの練習試合(宜野湾)に続き、今春初安打はお預けとなった。

 開幕カードで対戦する相手との前哨戦。ヤクルトは昨季リーグ最下位のチーム防御率4・73に終わり、投手陣の立て直しを図っている。この日は石川、館山、小川とエース候補を3人もぶつけてきた。初回2死一塁では石川のスライダーに完全に振り遅れ、空振り三振。続いて4回1死で入った打席は、館山の144キロ直球にタイミングが合わなかった。6回2死では2球目から3球連続でファウルで粘りながら、最後は小川のフォークにやられた。ヤクルト・真中監督が「練習試合ですけど、相手にいい印象を与えないのはいいんじゃないかな」とうなずくほど、この日の「3本柱」は隙がなかった。

 結果が出なくても、次の試合につながる一石をしっかり投じるのが真の実力者。8回1死で迎えた第4打席では、新人右腕・菊沢の初球の内角球に反応した。ライナーが三塁・広岡のグラブに直接収まったが、目の覚めるような痛烈な打球。「打席ごとに感覚はよくなってきた。打席ごとにいろいろ修正していっているので、ちょっとマシだった」と口にした。

 侍ジャパンの合宿開始は23日。合流までに、ラミレス監督は「15〜20打席立ってもらう」としている。18日は中日との練習試合(北谷)には参加せず、キャンプ地の宜野湾に残って練習。次は、19日のヤクルトとの練習試合(浦添)に出場する予定だ。

 「またあさっても試合に出るので、まだこれからです。試合にならないと分からない部分もたくさんある。いろんな微調整があるので、まだこれからですね」

 そう。力強く繰り返した通り、全ては「これから」だ。WBCで爆発するためにいま何をすべきかは、筒香自身が一番よく分かっている。 (原田 真奈子)

 ≪1試合最多三振は5≫筒香(D)の1試合最多三振は11年10月18日の中日戦で記録した5三振。これに次ぐ4三振も同年9月17日のヤクルト戦、12年6月5日のロッテ戦と2度喫している。なお、昨季は4月12日の阪神戦、7月11日の中日戦、8月13日の広島戦で記録した3三振がワーストだった。

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2017年2月18日のニュース