正義の球筋にびっくり!内川「はえ〜〜」松田「ふきあがる」

[ 2017年2月6日 05:30 ]

工藤監督(左)の前でブルペンで投げ込む田中
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 侍戦士にも堂々の投げっぷりだ。ソフトバンクのドラフト1位・田中(創価大)がキャンプ3度目のブルペンで85球を投げ、打席に立った内川、松田をのけぞらせた。

 内川への初球から衝撃が走った。セットポジションから内角いっぱいの直球。「はえ〜〜」と感嘆の言葉を引き出した。「当てたらシャレにならん」と注意を払いながらもギアを上げた。打席に誰もいなかった最初の14球とは違う音がミットから響く。「オーラはありました」と強打者の威圧感を覚え、雨の湿気で崩れやすくなったマウンドも気になる状況。それでも自分のテンポで腕を振り、内川に「ナイスボール!」と連呼させた。松田から「ふきあがってくる感じ」と独特な表現の賛辞をもらい、侍ジャパンの守護神候補オリックス・平野に球質が似るとの評価を得た。

 侍戦士2人から「腕の振りよりもボールが速く感じる」と大絶賛されても、本人は満足しない。「ブルペンなので。打者に投げてみないと分からない」と冷静だ。手応えのあるボールが何球かあった。「そんなに悲観的になるような感じはない。まだ始まったばっかりなんで」。周囲の言葉に耳を傾けながら“自分の物差し”も大切にする。

 初めてのフリー打撃登板は第2クール最終日の9日に決まった。「第2クールは打撃登板に合わせていく」。田中の実戦デビューへのカウントダウンが始まった。

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2017年2月6日のニュース