イチローの理解者レインズ氏 10年目ラストチャンスで殿堂入り

[ 2017年1月20日 05:30 ]

米国野球殿堂入り選手発表

家族とポーズをとるレインズ氏(AP)
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 ラストチャンスをものにしたレインズ氏の顔には、安どの笑みが広がった。「昨年票数が伸びた(69・8%)のでチャンスはあると思っていた」。主に80年代、エクスポズ(現ナショナルズ)で俊足好打の外野手として活躍。通算808盗塁は歴代5位で、500盗塁以上の選手では歴代最高の成功率84・7%を誇る。

 調整では「筋肉が大きく硬くなる」とウエートトレーニングを一切行わず。マーリンズのイチローが昨季、メジャー通算500盗塁を達成した際には本紙の取材に「彼ほどストレッチをする選手は見たことがない」と称えた。79年から02年まで実働23年の現役生活。01年10月にはオリオールズで息子ティム・レインズ・ジュニアとチームメートになり史上2組目の父子同時出場を果たした。

 81年はストライキの影響で88試合の出場にとどまりながら、71盗塁で初のタイトルを獲得した。83年に自己最多の90盗塁をマークするなど4年連続で盗塁王に輝き、「(スタートを切る)反応時間が最も大事だった」と振り返った。

 ◆ティム・レインズ 1959年9月16日、米フロリダ州生まれの57歳。77年ドラフト5巡目でエクスポズ入りし、俊足外野手として活躍。81年から4年連続盗塁王、86年には首位打者を獲得した。ホワイトソックス、ヤンキースなどでもプレーし、通算2502試合出場で打率.294、170本塁打、980打点、808盗塁。右投げ両打ち。

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