阪神ドラ2小野にオレを超えろ指令 背番号28先輩、福原コーチが視察

[ 2017年1月19日 09:40 ]

「28」を背に、初ブルペンで投球練習を行う小野
Photo By スポニチ

 大先輩の前でベールを脱ぐのも運命か。8日にスタートした新人合同自主トレも中盤に入った18日、阪神のドラフト2位・小野泰己投手(22=富士大)が初めてブルペン入り。昨季まで背番号28を背負い、視察していた福原忍ファーム育成コーチ(40)から「福原超え指令」を受けた。

 「(同じ番号だが)彼ががんばってくれればいい。(結果を出して)早く彼の番号になってくれれば。まだキャッチボールの段階で全然力を入れていないと思うけど…。これから楽しみですね」

 小野は同期の同7位・長坂(東北福祉大)を立たせて30球。全て直球で「力は6割程度」と話したが、伸びのある球がミットに吸い込まれた。熱視線を感じながらの投球だったが「(福原コーチが見ていることは)意識せず、自分のペースで、ということはしっかりできました」と振り返った。報道陣から福原の「指令」を伝え聞くと「あいさつをさせていただいて“あせらずゆっくりやりなさい”と言っていただいた。いずれは28番が自分の番号になるような投手になりたいと思っています」と期待に応える活躍を誓った。

 理想の投球フォームは「脱力」だと言う。「力まないことを意識してます。力んでしまうと変なところに力が入る。球の質を求めているので力んではいけない」。高校時代から重きを置いており、この日も、軽くゆったりした腕の振りからは想像できないほど力強い速球を投げ込んだ。

 1年目の目標を「1軍1勝」に定める。身長1メートル84で体重75キロと細身な体形から最速152キロを誇る速球を投げ込み、まだまだ伸びしろも十分にある。10勝7敗9セーブだった福原コーチの入団1年目を上回ることができなくても、通算成績(83勝104敗、118ホールド、29セーブ)で超えることも考えられる。

 「それ(2月1日をベストな状態で迎えること)がベスト。なんとかそこに持って行けるようにしたい」。大先輩の背中を追いかける最初の一歩として、まずは万全の状態でキャンプインを迎える。 (巻木 周平)

続きを表示

この記事のフォト

2017年1月19日のニュース