ヤクルトドラ3梅野 投手歴3年で154キロ 高卒1年目大化けも

[ 2017年1月19日 08:00 ]

17年版球界新士録=ヤクルト3位・梅野雄吾投手

新人合同自主トレでキャッチボールをする梅野。1軍定着で憧れの渋谷、新宿を主戦場にする
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 きっちりと両サイドを刈った清潔感あふれる髪形が印象的だった。7日に埼玉県戸田市の戸田寮に入寮したヤクルトドラフト3位の梅野。佐賀出身の18歳は野球以外の楽しみを聞かれると、ちょっぴりはにかみながら答えた。

 「(東京での)生活は初めて。新宿や渋谷に行ってみたいですね。都会のイメージがあります」

 グラウンドを離れれば、一人の青年だ。「おしゃれには気を使ってます」。好きな服装はシャツにジーパンとスニーカー。体を締め付けるものより、ラフな服装を好む。九州産時代も練習が休みの日は、福岡市内でショッピングを楽しんだ。

 まだ行ったことがない渋谷。その印象を「ギャルですかね?」と表現し、笑いを誘う。1軍の本拠・神宮球場は、巨人の本拠・東京ドームと並んで都心にある。渋谷は徒歩圏内。1軍に定着すれば都内での食事や買い物の機会も増えるだろう。

 ファッションセンスと同様に、投手としてまだまだ伸びしろを感じる。中学までは内野手。高校入学後、同学年に投手が少なく、監督から声を掛けられたのがきっかけで投手に転向した。1年時は120キロ台だったが、投げ込みや筋力を強化したことでスピードは急激に上がった。2年時で149キロ、3年になると150キロを超えた。身長は1メートル75と決して大きくないが、腕の振りが鋭く、最速は154キロを誇る。

 まだ「投手・梅野」は3年生。さらに鍛錬を積めば、大化けする可能性を秘めている。昨季5位に沈んだヤクルトは、投手陣の再建が最大のテーマ。高卒1年目の右腕にも十分チャンスはある。 (川手 達矢)

 ◇梅野 雄吾(うめの・ゆうご)1999年(平11)1月13日、佐賀県生まれの18歳。小5から野球を始め、昭栄中時代は内野手。九州産1年時に投手に転向した。2年秋の福岡県大会で優勝し、準決勝の福岡大大濠戦では1―0のノーヒットノーランを達成した。甲子園出場はなし。1メートル75、84キロ。右投げ右打ち。

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2017年1月19日のニュース