侍ジャパン キン肉マンと友情タッグ 世界一へ火事場のクソ力注入

[ 2017年1月13日 05:30 ]

侍ジャパンとコラボしたキン肉マン
Photo By 提供写真

 NPBエンタープライズは12日、2月28日、3月1日に行われる日本代表の壮行試合・台湾プロ野球選抜戦(ヤフオ クドーム)で、人気漫画「キン肉マン」とタイアップすると発表した。原作者コンビのゆでたまご氏も侍ジャパンにエールを送った。幅広い年齢層に知名度の高い「キン肉マン」とタッグを組み、関心を高めることが狙い。「友情パワー」と「火事場のクソ力」が、WBCで世界一奪回を期す侍ジャパンに注入される。

 原作者のゆでたまご氏は「意外かもしれませんが、僕ら、ゆでたまごは、野球が大好きでONの頃から毎年ペナントレースを興奮して見ている。コラボはとても光栄」とした上で「5超人は正義、悪魔、完璧とバラバラで普段は戦っていますが日本代表として団結すると凄いパワーを発揮する、まさに侍ジャパンのイメージそのもの。選手の皆さんは日本代表の野球超人として全力プレーを期待しています」とエールを送った。

 漫画「キン肉マン」は主人公「キン肉マン(キン肉スグル)」が努力と友情で数々の困難に打ち勝つストーリーだ。作中でも日本代表超人として超人オリンピックを戦ったキン肉マンをはじめ、「ウルフマン」「ザ・ニンジャ」「ビッグ・ザ・武道」「ザ・サムライ」の5超人が侍ジャパンのユニホームを身にまとい「侍ジャパン超人代表」を結成。壮行試合では、オリジナルグッズが付いた「キン肉マンシート」のほか、コラボグッズも販売する。試合中にはキン肉マンが登場し、球場を盛り上げる予定だ。

 漫画の中のキン肉マンは「友情パワー」と「火事場のクソ力」が武器。土壇場で力を発揮し、超人オリンピックを制した。侍ジャパンもWBCでは09年の第2回大会決勝・韓国戦(ドジャースタジアム)で9回に同点とされながら、イチロー(現マーリンズ)が10回に決勝打を放って優勝。前回13年大会では、2次ラウンドの台湾戦(東京ドーム)で9回2死から同点とし勝利をおさめた。窮地に追い込まれても屈しない姿勢は、世界一奪回へ不可欠な要素となる。

 さらに壮行試合では、人気フラッシュアニメ「秘密結社 鷹の爪」とTVアニメ「僕のヒーローアカデミア」ともコラボし、企画チケットも販売される。NPBエンタープライズの今村司社長は「WBCは国民のみなさんの関心を集める大会。さまざまな世代の方に壮行試合から盛り上げていただければ」と話した。 (倉橋 憲史)

 ▽キン肉マン 漫画家ユニット「ゆでたまご」(嶋田隆司氏と中井義則氏、ともに56歳)によるプロレス漫画。人間を超える能力を持つ「超人」のキン肉スグルを主人公に、79〜87年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で387話を連載。テリーマンら仲間の「正義超人」のみならず、敵対した「悪魔超人」や「完璧超人」とも戦いを通して理解し合い、友情の尊さを描く。続編を含め、単行本のシリーズ累計発行部数は7500万部。

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2017年1月13日のニュース