今秋ドラフト注目は清宮だけじゃない!亜大から3人1位指名も

[ 2017年1月13日 08:30 ]

亜大のドラフト候補。(左から)151キロ左腕の高橋遥、走攻守そろった北村主将、エース右腕の嘉陽
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 早実・清宮幸太郎内野手(2年)の動向が大きなトピックとなる2017年のドラフト戦線がスタートした。亜大は嘉陽宗一郎投手、高橋遥人投手と内野手の北村拓己主将(いずれも3年)がプロのスカウト陣から高い評価を受け、今年に残す結果いかんで複数選手が1位指名される可能性を秘める。社会人もJR東日本・田嶋大樹投手(20)を筆頭に逸材が豊富だ。

 12年から5年連続でドラフト指名選手を出している亜大は、今年もプロ注目選手を擁する。投の柱は嘉陽と高橋遥。生田勉監督は「同学年で力のある投手が2人そろうのは木佐貫と永川以来だと思う」と02年自由獲得枠で巨人、広島入りした右腕コンビを回想し、「競争して結果を出してほしい」と期待を寄せた。

 練習着がきつそうに見えるほど鍛え上げられた嘉陽の肉体は、大学最終年に懸ける思いを物語る。身長1メートル87、入学時に78キロだった体重は昨年末に90キロに達した。「第一希望はプロ。今年は(リーグ戦の毎週)1、3戦目を投げてしっかり貢献していきたい」とエースの風格を漂わせた。

 松山聖陵(愛媛)時代もプロ志望届を提出していれば上位指名確実と言われた右腕。亜大の恵まれた環境でさらなる飛躍を目指し、届け出はせずに進学を選択した。「ここの練習環境は日本一だと思う。もっとうまくなりたい」と貪欲。今年はこれまで封印していたフォークを解禁し、磨きをかけてシーズンに臨む。

 高橋遥は最速151キロの左腕。「誰にも負けたくない。戦力になって結果を出す。プロに行きたい」と話す。常葉学園橘(静岡)の2年夏に甲子園に出場。東都大学リーグでは通算21試合でまだ2勝だが、昨年は春秋ともに開幕投手を務めるなど場数を踏んできた。「球速よりも勝てる投手を目指したい」と2月のキャンプで1日最大200球を投げ込み、課題の制球を安定させる構えだ。

 昨秋の東都ベストナイン三塁手の北村は大学日本代表入りした逸材。今年は遊撃転向の可能性がある。「投手と野手の違いはあるが、2人に結果で負けたくない」。亜大OBの兄・祥治はトヨタ自動車で大卒2年目のドラフト解禁年を迎え、兄弟同時指名なるか…にも注目だ。 (松井 いつき)

 ◆嘉陽 宗一郎(かよう・しゅういちろう)1995年(平7)11月15日、沖縄県生まれの21歳。小2から野球を始め宮里中(軟式)―松山聖陵。亜大では昨秋に防御率リーグトップの1.86をマークするなど通算22試合6勝1敗。1メートル87、90キロ。右投げ右打ち。

 ◆高橋 遥人(たかはし・はると)1995年(平7)11月7日、静岡県生まれの21歳。小3から野球を始め、常葉学園橘中で全国大会優勝。常葉学園橘から亜大へ。1年秋にリーグ戦デビュー。昨夏に151キロを計測。1メートル80、82キロ。左投げ左打ち。

 ◆北村 拓己(きたむら・たくみ)1995年(平7)8月29日、石川県生まれの21歳。小2から野球を始め、星稜中―星稜高。3年夏の甲子園に出場。亜大では1年秋からベンチ入り。通算29試合で84打数30安打、打率.357。1メートル81、87キロ。右投げ右打ち。

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