メジャー名将コンビ 大谷は“ネクスト ベーブ・ルース”

[ 2016年12月7日 05:52 ]

ウインターミーティング ( 2016年12月5日 )

監督会見で記者の質問に答えるWBC米国代表のリーランド監督(左)とトーリGM
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 ウインターミーティング初日の5日(日本時間6日)、来年3月の第4回WBCに出場する各国首脳の会見が開かれた。最も多くの報道陣に囲まれたのが、ともにワールドシリーズ優勝経験を持つ2人の重鎮が並んだ米国代表のテーブルだ。

 通算1769勝のジム・リーランド監督が切り出す。「本当に凄い選手だと聞く。今日のランチも大谷の話題で持ちきりだったよ」。さらに「103マイル(約165・8キロ)を投げ、左打者で本塁打も打てるんだろ?素晴らしい才能を持った者同士の対決こそ、見るものを興奮に巻き込む。それが野球の醍醐味(だいごみ)」と熱っぽかった。

 ヤンキースを4度の世界一に導き、今回は代表の編成役を担う通算2326勝のジョー・トーリGMも続いた。「日米どちらでプレーしようとも、健康でいてほしい。人々が見たいと思うエキサイティングな選手」と目を輝かせた。合わせて通算4095勝の名将コンビは大谷のメジャー移籍を待ち切れない様子だ。

 メジャーでも過去に二刀流で成功したといえるのは、通算714本塁打&94勝の「野球の神様」ベーブ・ルースだけ。リーランド監督は「毎日は無理だが、月曜に投げて、水木にDHでプレーして…」など起用法も頭に巡らせ、「米国にもう一人のベーブ・ルースが生まれるかもしれない」と期待を込めた。

 WBCでは悲願の初優勝を狙う米国の前に大谷が立ちはだかる可能性もある。71歳のリーランド監督は「ぜひ直接見たいし、偉大な選手と戦いたい」と対戦を望み、76歳のトーリGMは「投手と打者のどちらでプレーするのか、これ以上心配させないでくれ」と笑わせた。メジャーを代表する歴戦の名将をも魅了する大谷。狂騒曲はすでに始まっている。

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