マー君、大谷にエール!メジャーで二刀流「やれるまでやったら」

[ 2016年12月7日 05:46 ]

ストレッチ中に子供たちに“襲われ”笑顔の田中
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 ヤンキースの田中将大投手(28)が6日、日本ハム・大谷翔平投手(22)にメジャーでも二刀流継続の勧めを説いた。都内で行われたチャリティーイベントに出席。日本ハムが18年以降のメジャー挑戦を容認したことについて言及し、大谷しかできない唯一無二のスタイルを貫くようにアドバイスした。また、米国で開幕したウインターミーティングでも大谷が話題を独占。メジャーを代表する2人の名将がその才能を絶賛した。

 アンバサダーを務めるスイスの高級時計ブランド「ウブロ」のチャリティーイベントに出席した田中は、大谷の話題について質問が及ぶと、口調は自然と熱を帯びていった。自身は26歳シーズンで海を渡ったが、大谷は最短24歳シーズンで挑戦する。「力があれば、若ければ若いほどいい契約がもらえるのかな」。日本ハムが18年以降のメジャー移籍を容認したことに大きな関心を示した。

 大谷のプロ1年目だった13年は、自身がメジャーに移籍する前年。1年しか同じ舞台で戦っていないが、その成長ぶりは米国にも伝わってきた。「打席数とかイニングとか数字は規定には足りなかったけど、それでも3割以上打って20本塁打以上打って、防御率もあれだけよくて、勝って、凄いですよ」と続けた。

 米球界では「メジャーでも二刀流は成立するか」が早くも議論を呼んでいるが、田中は「両方やれるまでやったらいい」と大谷の背中を押す。日本でも当初はさまざまな批判があったが「いろいろ言われたが、それでも自分の信念を貫き通してプレーして、結果を残しているから何も言われない。それが凄い。なかなかそういう状況の中で成功を収めるのは難しいと思う」と力説した。

 このオフは初めて一緒に自主トレも行った。リーダー役のレンジャーズのダルビッシュが、2人がキャッチボールをする様子をインスタグラムで5日に公開。初めてボールを受けたという田中は「近い距離で軽くしかやっていないので本当の凄さはまだ見ていないですけど、やっぱりよかったですよ」と絶賛した。日本では「打者・大谷」と対戦し11打数無安打、6三振と完璧に封じ込んだが「体つきもルーキーイヤーに敵対した時とはまた違うなと思った」と成長に目を見張った。

 田中は日本最終年にシーズン24勝無敗、さらに日本一という伝説を残した。来季は大谷も日本最終年となる可能性があるが「それは彼の進む道なので、僕には分からない」としつつも「健康で来季も一年過ごしてほしいというのが一番」と期待した。早ければ18年から同じ米国で戦う大谷への最大限のエールだった。(東尾 洋樹)

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