阪神 超異例!同じスカウトが早実・清宮&履正社・安田をWマーク

[ 2016年12月7日 06:20 ]

阪神の畑山スカウト
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 ドラフト会議後、初のスカウト会議は静かに幕を開けた。すでに来季の役割分担など骨格になる方針は、これまでに示されており、新たに確定したことはなし。阪神の球団関係者によると「昨日で入団会見も終わって、今年の反省も踏まえて改めて集まった」といい、定例の会議となった。ただ一方で、注目の新ポストもしっかりと確認された。

 それが『超高校級スラッガー担当』とも言うべきか。明治神宮大会決勝で争った早実・清宮と履正社・安田を畑山スカウトが共に担当するという方針だ。通常スカウトは「関東地区」「近畿地区」など地域によって担当が分かれる。別地区の選手を同時に担当するのは極めて異例だが、今回はWマークするという。

 移動距離などで不都合も生じるが、逆にメリットもある。同一人物が長く観察すれば、比較しやすい。共にドラフト1位候補と言われる両者は、右投げ左打ちの高校生内野手。「大谷と藤浪」のように、同い年で似たタイプの2人のスター選手が存在した場合、同じ視点から見守ることで見えてくる違いがある。他球団にはない情報戦で、大きな利点となる可能性が高そうだ。

 阪神はすでに清宮を1位候補としてリストアップ。球団内では「3年連続で野手の指名になっても問題はないと考えています」という意見もあり、将来的には高山、大山との“生え抜きクリーンアップ構想”を描いている。11月20日の今季最後の対外試合で高校通算本塁打を78本に伸ばした清宮には、年明けから密着マークする方針だ。もちろん、神宮大会決勝で一発を放つなど優勝に導いた安田にも、密着度合いは変わらない。いずれにしても「畑山スカウト」が猛虎の未来を占うキーマンになりそうだ。

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2016年12月7日のニュース