広島“らしい”白星でV決めた 大技、小技で逆転勝ちに好救援締め

[ 2016年9月10日 21:41 ]

<巨・広>5回1死一塁、2打席連続となる2ランの鈴木(右から3人目)、新井(左から2人目)を迎える広島ナイン

セ・リーグ 広島6―4巨人

(9月10日 東京ドーム)
 大技、小技に強力リリーフ陣。今季を象徴するような戦いぶりで広島がリーグ優勝を決めた。

 初回に2点先制を許したものの、3回1死一塁、遊ゴロ失策の打球が外野に転がる間に一走の田中が快足を飛ばし一気に本塁生還。チームで4つの盗塁を決めた上、6回には無死一塁から菊池が鮮やかなバスターを決めチャンスメークするなど小技がさえにさえた。

 一方試合を決めたのは一発だ。1点を追う4回に鈴木、松山の2者連続本塁打で一気に逆転。5回には鈴木が2打席連続アーチとなる2ランを放ちリードをさらに広げた。12球団トップのチーム本塁打を誇る長打力も猛威を振るった。

 ここまで積み上げた82勝のうち、逆転勝ちは42度目。半分以上は逆転勝ちと驚異的な勝負強さで首位を快走してきた。

 先発の黒田がたびたびピンチを迎えながら6回3失点でリードを守ると、7回は今村が零封。8回はジャクソンが1失点したもののリードを守り、9回は満を持して絶対的守護神の中崎が登板。きっちり無失点で締めた。

 6月初旬から1度も首位の座を譲らず独走Vを決めた広島は、優勝を決めた試合も「自分たちの野球」を貫いた。

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