サターホワイトは日本向き シーツ&ジェフも太鼓判

[ 2016年6月14日 06:11 ]

福留、ゴメス(左)らは帰阪の途につく

 阪神は13日、コーディ・サターホワイト投手(29=エンゼルス傘下3Aソルトレーク)の獲得を正式発表した。1年契約で、年俸は30万ドル(約3200万円)。背番号は未定。救援陣の強化が狙いで、身長1メートル93から角度ある最速150キロの速球が武器の右腕。今月15日に来日する予定で、早ければ交流戦明け6月末のデビューを目指す。

 育成選手の支配下登録を除けば開幕後、初めての補強。チームの現状を考慮した上でのリリーフ投手というポジション、枠いっぱいの70人目など、会見した高野栄一球団本部長は獲得に至った経緯を説明した。

 「もうちょっと吟味したかったのはありましたけど、マテオとドリスのケガがあったので。藤川君にやや負担がかかっているかなということを勘案した。競争というよりも故障が出ているので、(支配下)枠を目いっぱい使って戦いたい。他球団と戦う上で、勝てる試合は勝ちたい」

 9回=マテオ、8回=福原を基本線にスタートした救援陣は両選手とも再調整を経験。先発から配置転換となった藤川も10日の日本ハム戦で逆転サヨナラ2ランを被弾するなど盤石とは言い難い。安藤、マテオ、高橋らでやり繰りしているのが現状だ。

 かつて日本で活躍したアンディ・シーツ氏とジェフ・ウィリアムス氏の両駐米スカウトからの太鼓判も後押しとなった。身長1メートル93からの角度ある最速150キロの速球を「日本向き」と評価している。

 制球力が良く、三振を取れる投球スタイルもリリーフ投手に求められるもの。今季は3Aで登板した18試合はすべて救援で、3勝1敗、防御率1・80。登板計25イニングで与四球は8個しかなく、奪三振は22個もある。

 メジャー経験がないことが高野本部長にはむしろ大きな魅力に感じている。「ハングリー精神があって、日本で成功すればお金ももらえる。そういう部分にもかけてみたい」

 15日に来日するサターホワイトも球団を通じてコメントした。「スーパーエキサイティング!今は日本に向かうための荷造りをしているところだ。しっかりと結果を出せるように頑張りたい。そしてチームの勝利に貢献できるようなワンピースでありたい」

 早ければ、交流戦明けにもデビューが可能。借金4、セ5位からの逆襲のキーマンとして期待は決して小さくはない。

 ◆コーディ・サターホワイト 1987年1月27日、米ミシシッピ州生まれの29歳。08年ドラフト2巡目(全体67番目)でタイガースから指名。メジャー出場はなく、今季はエンゼルス傘下3Aで18試合3勝1敗、防御率1・80。マイナー通算201試合(すべて救援)で14勝11敗33セーブ、防御率3・28。15年11月のプレミア12では米国代表に選出され、日本戦にも登板。1メートル93、106キロ。右投げ右打ち。

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