福留 名球会ウィークだ!甲子園6連戦で2000安打決める

[ 2016年6月14日 06:23 ]

福留、ゴメス(左)らは帰阪の途につく

 本拠地で決める! 日米通算2000安打まであと10本としている阪神・福留孝介外野手(39)が14日から甲子園球場で行われるオリックス、ソフトバン ク6連戦での到達に意欲を燃やした。間近に迫る快挙 に、故郷の鹿児島県大崎町役場ではカウントダウンメーターの設置を検討。交流戦4勝8敗のチームも、4番のバットを軸に残り6試合での勝ち越しを目指す。

 地元の虎党の願いを千両役者はわかっている。交流戦最後となったホームでの6連戦。快挙見たさに甲子園に足を運んでくれるファンのために、福留が「6試合10安打」のノルマに挑む。

 「本拠地で打てるに越したことはないんでね。ファンの方も喜んでくれるでしょうし。なるべくそうできるように頑張りたい」

 大阪に戻る前の札幌・新千歳空港で意気込 みを語った。12日までの日本ハム3連戦では初戦で今季4度目の猛打賞となる3安打。2戦目は休養で欠場したが、3戦目で大谷の157キロの剛速球を左翼線二塁打し、出場2試合で4安打を積み重ねた。6月は39打数13安打、打率・333と好調を維持しており、1試合2本なら十分に可能なペースだ。

 日米通算2000安打までカウントダウンに入り、応援席にはファンが自作した「FUKUDOMETER(フクドメーター)」が登場。1本打つごとに減ってきた数字は、ついに10まできた。あのイチローの「イチメーター」と同じような後押しに「自分の名前でそういうのをやってもらえると、自分でも減っていくのを見るのが楽しい」と目を細めた。

 生まれ故郷の鹿児島県・大崎町も快挙を心待ちにし、同様のカウントダウンメーターの設置を検討し始めた。「郷土の誇りという方なのは間違いない。子供たちがプロ野球やスポーツと触れ合うきっかけになるし(設置を)前向きに検討したい」と同町役場企画調整課の担当者。設置場所としては役場の玄関口や中央公民館などが候補に挙がっており達成後には祝福の横断幕も張られる予定だ。

 この6連戦後は、交流戦の予備日を含めた試合のない4日間を挟み、24日からマツダスタジアムでの広島戦でセのペナント争いが再開。6連戦で決められなければ、敵地での達成の可能性が高くなる。「なるべく早く、1本ずつ減らしていけるようにやりたい」と表情を引き締め直した。

 先週、1勝5敗と大きく負け越したチームにとっても、このホーム6連戦は正念場。交流戦では4勝8敗の10位タイに低迷しており、勝ち越すには5勝1分け以上が必要だ。だが、パのチームには慣れない甲子園の熱狂的な声援は、必ず背中を押してくれるはず。偉業目前の背番号8を核として、破竹の連勝を狙う。 (山添 晴治)

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2016年6月14日のニュース