早実・清宮 全て場外3発 高校通算47本「軽く打っただけでも飛ぶ」

[ 2016年5月30日 05:30 ]

サインを記した3発のホームランボールを手に笑顔をみせる早実・清宮

 早実(東京)は29日、長野県松本市の四賀運動広場で松商学園(長野)と招待試合のダブルヘッダーに臨み、「3番・一塁」で出場した清宮は全て場外に消える計3本のアーチを放った。

 高校通算47本塁打に伸ばし「軽く打っただけでも飛ぶ。着実に力はついている」と手応えを語った。

 同球場の改修前の記念試合。第1試合初回、初球を捉えた一撃は、右中間後方の臨時駐車場に着弾する推定125メートルの先制2ランとなった。運営本部は慌てて駐車場の車を奥へ移動するよう場内アナウンスを流した。

 3回の2打席目には右中間の植え込みの間を抜けていく同点ソロ。第2試合の5回は再び駐車場へ打ち込む推定140メートルの右越え2ランだ。前日に運営スタッフが清宮のために右中間フェンスに「113」と距離を記していたが、想像以上の飛距離。清宮は「右中間だけ書いてあっておかしいなと思った」と笑った。

 今年だけで25発。昨年1年間の22発を上回り、早くも高校通算44本塁打の原辰徳(前巨人監督)を超えた。計7打数5安打5打点で1500人の観衆を沸かせ、ゲストの荒木大輔氏も「たくましさが増した。凄い」とうなった。早実1年時に同球場のこけら落としで完投勝ちした大先輩の絶賛に、2年生主砲は「荒木さんもここで投げて甲子園の躍進につながった。自分も一つのきっかけにしたい」と力を込めた。 (青木 貴紀)

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