マエケン 打球直撃も4勝 5回無失点「逆に集中できた」

[ 2016年5月30日 05:30 ]

<メッツ・ドジャース>初回、右手に打球を受け、顔をしかめる前田(AP)

ナ・リーグ ドジャース9―1メッツ

(5月28日 ニューヨーク)
 ドジャースの前田健太投手(28)が28日(日本時間29日)、35日ぶりの白星を挙げた。敵地でのメッツ戦に先発し、5回を2安打無失点。

 4月23日のロッキーズ戦以来の4勝目(3敗)を手にし「久しぶりに勝ててうれしい」と表情を緩めた。交代直後の6回に味方が2点先制。「野手に勝ちを付けてもらった」と感謝を口にしたが、自身の好投あってこそだ。

 初回。2死から3番コンフォートの強烈な打球を右手甲に受けた。痛みで顔をゆがめたが、骨には異常がなく続投。「ボールが当たったことで、逆に集中して丁寧に投げられた」。持ち前の制球力を駆使し、2回以降は変化球を軸に無安打に封じた。

 前回、本拠地ロサンゼルスでメ軍と対戦した11日は5回0/34失点で敗戦投手。その時に2本塁打を許した右腕シンダーガードとの再戦だったが、打者として対戦する前の3回に、相手が危険球で退場処分を受けた。球場は異様な雰囲気に包まれても「打者の苦手なところや抑えたコースも頭に入っていた」と最後までリズムを崩さなかった。

 デビュー3連勝後に3連敗。それでも、前回登板の22日パドレス戦から直球の球威に復調の手応えを感じつつあった。親交のあるダルビッシュが復帰戦を飾った話題になると「パワーアップして帰ってきて、さすがだなと思う」。心の中の霧が晴れたような表情で再起を祝福。自らも再び連勝街道へと踏み出す。

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