西武・野上 280日ぶり勝利 潮崎ヘッド「“おりゃあ”という感じ」

[ 2016年4月7日 05:30 ]

<西・日>6回を4安打1失点で今季初勝利を挙げた野上

パ・リーグ 西武5―2日本ハム

(4月6日 西武プリンス)
 今季初勝利は、実に280日ぶりの白星。西武・野上は「恥ずかしい。(お立ち台では)久しぶり過ぎて、何を言っていいのか分からなかった」とおどけた。序盤は逆球が目立ったが、思い切り腕を振った。

 2回、先頭の大谷は内角140キロで空振り三振を奪った。5回、先頭の中島にはフルカウントからファウルで6度粘られたが「負けてたまるかと思って」と、10球連続で直球勝負。最後は見逃し三振を奪ってみせた。技巧派のイメージを逆手に、105球中64球が直球。「真っすぐが一番良かった。小細工をせず、球の力で勝負しようと思った」と、140キロ前後の球速でも、気持ちで勝った。

 6回4安打1失点で昨年7月1日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来の勝利。チームでは岸に続く2人目の先発投手の白星に「1つ勝てて良かった」と胸をなで下ろした。潮崎ヘッド兼投手コーチは「“おりゃあ”という感じで投げっぷりが良かった」と評価した。田辺監督は「野上は早い段階で勝ちが付いたので、乗ってほしい。今年はやってくれる」と、3年ぶりの2桁勝利を期待した。

 前日は岸が1安打完封し、野上も続いた。昨年大きく負け越した日本ハム相手に2連勝を飾り、チームは今季初の3連勝。野上は「僕の自信にもなる」と胸を張った。 (川島 毅洋)

 ▼西武・坂田(2安打2打点。左翼の守備でも好捕を連発し)打ててうれしい。下位打線も気が抜けないチームになれば。守備も必死にやっていきたい。

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