ロッテ大谷 薬指で落とすフォーク磨く「訳の分からない球」

[ 2016年2月8日 09:50 ]

薬指を使う大谷のフォークの握り

 きれいに落ちなくても打者を抑えられればいい。ロッテ・大谷のフォークは人さし指と中指で挟むだけではなく、薬指でも握って投げる。

 高校時代にフォークを投げようとしたが、指がそれほど長くないため、薬指を使うようになった。腕を振り切るとカットボールを投げるときのように手首を返す癖もあり、人さし指と中指で挟んで投げてもカット気味に変化してしまう。そこで、2本の指の間から抜くのではなく、「中指の付け根で押し込んで投げる」という投げ方に行き着いた。

 球速は130キロ台前半で落差は大きくない。「一番力のない球。狙われていると思う」。今キャンプではフォークの制球を課題に挙げ、フルカウントからでも投げられる変化球に磨き上げようしている。昨季セットアッパーとして56試合32ホールドを挙げ、防御率2・39をマークした30歳は「自分は訳の分からない球で勝負しているんで」と笑う。「訳の分からない」フォークはこれから、打者にとってやっかいな球種になる。(渡辺 剛太)

続きを表示

2016年2月8日のニュース