奥深い野球規則の世界 微妙な、そして意外と知らないポイントが…

[ 2016年2月8日 08:00 ]

ルール変更となる本塁のクロスプレー

 今シーズンから本塁ベース上のクロスプレーに関するルールが変更となる。簡単に言えば、捕手が走者の進路を「ブロック」することができなくなるルールだ。

 野球のルールは奥が深い。幼少時から野球をしている人でも、公認野球規則のルールすべてを理解しているのは、ほんの一握りではないだろうか。記者も現場で難しいプレーが起きると、ルールを確認することがある。

 今年もキャンプが始まったので、14年に発売された元セ・リーグ審判部長、小林毅二氏監修の「野球のルール」を読み返してみた。やはり、忘れているルールもあった。

 読者のみなさんは、以下の問題に、パッと答えられますか?

 Q1 本塁~投手板間の距離は何メートル?

 Q2 各塁間の距離は何メートル?

 Q3 指名打者に偵察メンバーを入れて、第1打席で代打を送ることはできる?

 Q4 2ストライクから打者がファウルチップし、捕手のプロテクターを直撃。地面に落ちる前に素手で捕球した場合、判定は?

 Q5 走者一塁の場面で、ボークと宣告された投球を打者が打ち返し、飛球を一塁手が捕球した。判定は?

 Q6 二盗を阻止しようとした捕手の腕が球審と接触して送球が逸れ、走者はセーフになった。判定は?

 Q7 無死満塁で打者が三ゴロ。5―4―3の併殺となる間に、三塁走者がホームイン。打者に打点は記録される?

 A1 18・44メートル

 A2 27・431メートル

 A3 代打は認められません。指名打者は先発投手に対して少なくても1度は打撃を完了しなければなりません。ただし、先発投手が交代していれば代打は起用できます。

 A4 記録は「ファウル」となります。地面に触れていないボールが捕手のミットの中に入っていなければ正規の捕球とはならないためです。

 A5 走者が二塁に進み、打者は打ち直しとなります。

 A6 「球審の守備妨害」となり、盗塁は認められません。ボールデッドとなり、走者は一塁に戻されます。ただし、捕手の送球がアウトになれば、アウトは有効になります。

 A7 打点は記録されません。併殺となったゴロを打って、走者を本塁に迎え入れた場合は、打点とはなりません。

 いかがでしたか?今シーズンは、どんな珍プレーが飛び出すか。なるべく野球規則を見返さずに対応しなければ…。(記者コラム・川島 毅洋)

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2016年2月8日のニュース