小笠原初ブルペン ヤク007警戒「松坂、マー君、大谷と遜色ない」

[ 2016年2月7日 06:55 ]

谷繁監督(後方左)と森ヘッドが注目する前、初ブルペンで30球の投球練習をした小笠原

 中日のドラフト1位・小笠原(東海大相模)が6日、沖縄・北谷キャンプでプロ入り後初めてブルペン投球を披露した。

 「最初は6割で徐々に上げていきました。思った以上に腕も振れたし、球もいっていたけど、まだまだこんなもんじゃない。ふける(上ずる)ことが多かったので、100%出し切れていないと思う」

 昨夏の甲子園優勝左腕に満足感はなし。それでも、インパクトを与えるには十分すぎる内容だった。テレビカメラ7台、約80人の報道陣が視線を送る中、10球のキャッチボールの後、捕手を立たせたまま30球。高めに抜けるボールもあったが、ミットをたたく大きな音がブルペンに何度も響き渡った。スピードガンでは最速143キロを計測。視察したヤクルトの伊東編成部グループチーフは「松坂(ソフトバンク)、マーくん(田中=ヤンキース)、大谷(日本ハム)と遜色ない素材ですね」と警戒を強めた。

 バランスの良さを評価した谷繁監督は「卒業式も迎えていない選手が投げる球じゃない」と目を細め、先発ローテーションにも「投げられるなら間違いなく入ってくるでしょう」と高評価。森ヘッドコーチも「さすがだね。楽しみ。1、2年後には左のエースになってくれるんじゃないかと期待しています」と絶賛した。

 9日からの第3クールでは捕手を座らせての投球がテーマ。小笠原は「ここからがスタート。気を引き締めていきたいです」と力強く話した。(細川 真里)

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2016年2月7日のニュース