オコエ600スイング超!7日紅白戦「2番・中堅」で初陣VS安楽

[ 2016年2月7日 05:30 ]

オコエが池山打撃コーチの投げる球を必死の形相で打ち込む

 楽天のドラフト1位・オコエ(関東第一)が7日の紅白戦に「2番・中堅」で実戦デビューし、“プロ初打席”の相手は14年ドラフト1位右腕・安楽となることも正式決定した。

 「1軍で活躍するためにはあす(7日)だけではなく、この先もです。頑張ります」

 言葉少なに決意表明したオコエ。プロ初実戦を前に、とにかく振りまくった。前日から始まった夜間練習の素振りで右手のひらの皮は破れたが、トス、フリー、マシン、居残りティー打撃、さらに夜間を含めて600スイング超。「振り込んだ?まだまだ。でも最後は左手の握力がなくなって…」。目的はドアスイングの矯正だ。

 左脇が開き、打ち出しの時にヘッドが下がるため、バットが遠回りする悪癖。腕のしなりを使えないので、遠心力が弱くなり、スイングが鈍くなる。当然、打球は詰まる。マンツーマン指導を続ける池山打撃コーチは「スイング軌道を一定にしないと、ミートポイントも一定にならない。振るしかない」と話した。

 それでも首脳陣の期待は高まる一方だ。当初、コーチ陣から提出されたオーダー表では9番だったが、「3打席は回してやりたい」との梨田監督の意向で2番に格上げ。50メートル5・96秒の快足にも注目が集まる中、指揮官は「1歩目が見たい」と、出塁した場合に自分の判断で盗塁できる「グリーンライト」を与えた。

 ただ、守備練習では失敗も。外野陣は新外国人のゴームズの入団が内定したことで、メジャー式で「俺が捕る」の意の「アイガリィ(I got it)」の掛け声を指示されていたが、オコエは「ガリィ(got it)」を連呼。「寿司屋(のショウガ)かと思いました。“I”が付いていたんですね」と苦笑い。良くも悪くも話題を独占する18歳だけに、紅白戦でも何かしでかしてくれそうだ。(東山 貴実)

 ▼楽天・安楽(オコエとの対戦について)コーチの方からも“おまえ、打たれたらやばいぞ”とプレッシャーをかけられています。何とかクリーンヒットだけは打たれないように…。

続きを表示

2016年2月7日のニュース