巨人ドラ1桜井 2・11実戦デビュー!開幕ローテへ最初の一歩

[ 2016年1月17日 08:20 ]

巨人新人合同自主トレでキャッチボールする桜井

 巨人のドラフト1位・桜井俊貴投手(22=立命大)が、宮崎春季キャンプで2月11日に開催される紅白戦で、実戦デビューする見通しとなった。16日、川崎市のジャイアンツ球場での新人合同自主トレを視察した尾花高夫投手コーチ(58)が示唆した。主力野手も出場する可能性があり、キャンプ1軍スタートが内定している右腕にとって、開幕ローテーション入りをアピールする最初のテストとなる。

 自然と力が入った。尾花投手コーチがキャッチボールに目を光らせる中、桜井は一球一球、気持ちを込めた。「実戦に近い、8~9割ぐらいの力で低めに強い球を投げた」。第2クール最終日だった14日から明らかにギアが1段階上がった。

 それには理由があった。練習前、キャンプ1軍スタートが内定している桜井と同7位の中川(東海大)に、尾花コーチから実戦スケジュールが伝えられた。「紅白戦が2月11、13、14日に決まった。準備しておけ」。例年2、3試合行われる紅白戦は若手の実力を見極める場となり、新人2投手は2月11日の初戦に登板する可能性が高い。

 「自分の持ち味を出したい。あまり三振を狙わず、1人ずつ抑えていきたい」と桜井。「抑えれば自信になるので対戦したい」と話していた坂本、長野らも出場する可能性があり、主力を抑えれば、高橋監督への大きなアピールとなる。

 実戦デビューの日が具体化し、初ブルペンの大幅な前倒しも決めた。当初は2月1日のキャンプ初日に予定していたが、「その(実戦の)話を聞いて逆算した」と、17日に投球練習を初披露する。傾斜を使った投球は、昨年11月15日の明治神宮大会準々決勝の亜大戦(神宮)以来、約2カ月ぶり。「力を入れずにフォーム、傾斜を確認したい」と直球のみ15~20球投じる予定だ。

 キャンプに向けた準備も着々と進めている。「翌日に疲れを残したくない」と8時間睡眠を心がけるが、さらに眠りの質向上のためマリナーズの青木らも愛用する高級寝具メーカー「マニフレックス」のマットレスと枕を購入し宮崎の宿舎に持ち込む。21日からは約1週間、大学の試験のため自主トレを離れるが、大学の施設で投げ込みを行うことも考えている。

 尾花コーチも「素材、バランスが良くてドラフト1位だなという感じ」と高評価を口にした。近年のドラフト1位投手では最も早い実戦デビューとなる桜井。「九州は初めて。地鶏やマンゴーを食べるのも楽しみ」と初々しい一面も見せたが、宮崎では開幕ローテーションを争うサバイバルレースも待っている。(神田 佑)

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2016年1月17日のニュース