ロッテ・ドラ4東條 守護神に“タスキ”つなぐ「海の神」になる

[ 2016年1月17日 08:40 ]

中継ぎとして60試合以上投げたい」と意気込む東條

 キャッチボールから東條のダイナミックな投げ方は目を引く。腕が遅れて出てくるようなサイドスローで投げ込む直球は最速147キロ。中学3年時からヤクルト・館山を参考にした横手投げを貫き「自分では分からないけどフォームはグチャグチャだと言われる。右打者には打たれたくない」と話す。社会人時代から救援を任され、プロでも「60試合以上投げたい」と中継ぎの一角を狙う。

 高校時代の趣味は、サーフィン。桐光学園(神奈川)3年夏に野球部を引退後、早朝から湘南の海に繰り出していた。格好いいと思って始めたが、「かなりきつい。パドリングで肩の筋肉が鍛えられたと思う」と笑顔で振り返る。変則フォームでも体の軸がぶれないためのバランス感覚も自然と身に付いたという。

 東都大学リーグの青学大では1年春に1部昇格に貢献し、4年秋は6試合で2勝0敗、リーグ1位の防御率0・30を記録。それだけに、複雑な思いも口にする。母校は正月の「箱根駅伝」で2年連続優勝を成し遂げた一方、野球部は昨年春から2部で戦っている。「昔は駅伝より野球が強いイメージだったので、ちょっと寂しい。活躍して野球も強いところを見せたい」と誓った。駅伝でブレークした「山の神」に負けじと、サーフィンで鍛えた「海の神」が1年目からビッグウエーブに乗る。(渡辺 剛太)

 ◆東條 大樹(とうじょう・たいき)1991年(平3)8月15日、神奈川県藤沢市生まれの24歳。桐光学園では1年夏に甲子園に出場。3年夏は神奈川大会準決勝敗退。青学大では右肘痛を乗り越え、1部通算17試合で5勝2敗、防御率1.62。14年にJR東日本に入社し、都市対抗に2度、日本選手権に2度出場した。1メートル77、81キロ。右投げ右打ち。

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2016年1月17日のニュース