金本監督 選手にやんちゃ珍指令 寝坊に門限破り「オレもある」

[ 2016年1月10日 05:30 ]

大勢のファンの声援を受け登壇する金本監督
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  阪神・金本監督が“やんちゃ歓迎”の珍指令を出した。スローガンに掲げる『超変革』の実現へ向けて選手たちに優等生イメージからの脱却を促した。

 「(やんちゃな行動は)OKです。もちろん犯罪はダメ。刑法に引っかかることは。ただ、多少は羽目を外して、むちゃをするぐらいでないと豪快なプレーもやってくれそうにないですからね」

 トークショーの中で飛び出したビックリ発言。隣に座っていた藤浪にも驚きの表情が浮かんだ。例えば、お酒の失敗や寝坊などの失態があれば、厳しい叱責を受けることが通常。ただ、全般的におとなしい印象の強い選手たちが殻を打ち破るためなら一定程度のやんちゃは許容範囲とした。最低限の節度があれば、時には多少の豪快な行動が必要とも説いた。

 「いつも言っているけど、寝ずに大酒を飲んで、二日酔いでグラウンドに来ることを格好いいと思うな。でも、たまにはね。寝坊したとかね。オレもあるんだから。ただ、やり過ぎるとバカ。けじめさえあればいい」

 自ら新人時代に寮の門限を破ったエピソードも披露。一方で人一倍の練習量を誇っていたことも事実だ。大切にしたのはオンとオフの切り替え。大人の集団を目指す上でも選手のグラウンド外の行動には必要以上に干渉しない姿勢を示した。

 「ある意味、羽目を外すことも大事かな。とんでもないことをやってくれる選手が出てきてほしいから。自覚を持ってね。羽目を外すことは全然OK。ただ、野球のプレーは厳しくやりますよ」

 振り返れば、昨秋キャンプで選手対抗のリレー大会を開催した際、5年目の荒木がルールを無視してコースをショートカットしたことを「厚かましいことを堂々と試合でやるくらい殻を破れば、彼はもっといいモノが出る」と褒めたこともあった。合言葉は「厳しく、明るく」。型にはまらない、やんちゃな人材も猛虎変革には欠かせない。 (山本 浩之)

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