真中監督 初実戦からバレ出ろ!2・13OP戦「開幕オーダーのつもりで」

[ 2016年1月10日 06:15 ]

昨季は不本意だったバレンティン。真中監督は今年初実戦から先発させる意向だ

 ヤクルトの真中満監督(45)が9日、春季キャンプ中の2月13日に行われる今年初実戦・DeNA戦(浦添)でウラディミール・バレンティン外野手(31)を先発させる意向を示した。昨年は左アキレス腱手術の影響でキャンプは不参加で、シーズンに入っても左太腿の肉離れで約5カ月間戦線離脱。9月の復帰後も15試合で打率・186、1本塁打に終わった助っ人だが、リーグ連覇には不可欠な存在で特別扱いしない。

 リーグ連覇を狙うために欠かせないピースだからこそ、愛のムチだ。この日、埼玉・戸田での新人合同自主トレ初日を視察した真中監督が「バレを含めて主力は最初から出す。開幕オーダーのつもりでいくよ」と、助っ人のスロー調整を認めない方針を打ち出した。

 13年にプロ野球記録を塗り替える60本塁打を放った主砲にも特別扱いはしない。バレンティンは左アキレス腱手術の影響で昨春キャンプは不参加だった。4月24日の巨人戦(神宮)に「4番・左翼」で初出場したが、守備中に左太腿肉離れで約5カ月間離脱。9月にようやく復帰したが、昨季は15試合で打率・186、1本塁打、6打点に終わった。オランダ代表として出場した「プレミア12」でも全6試合にDHで出場したが、打率・227、0本塁打、3打点と低迷した。

 真中監督は今季の4番候補について「畠山、雄平もいる。バレンティンもね」と話している。助っ人の復活がリーグ連覇の命運を握っているからこそ、名前を挙げることを忘れなかった。昨年は最後まで本来の調子を取り戻せなかったバレンティンにとっても例年より早い実戦出場はプラスが大きい。今年は2月1日のキャンプまでに来日予定。指揮官は「野手はある程度感覚をつかむと(途中で休んでも)すっといける。3月中旬から出して調子が上がらないときがあるから」と早めに打席の感覚をつかむメリットを強調する。山田、畠山、川端らVメンバーも同様にスタメンで起用する方針だ。

 バレンティンの近況について、「まだ聞いていない。どこにいるのかも分からない。(1月中旬の)スタッフ会議で聞くよ。楽しみだね」と真中監督。その弾んだ声が、期待の大きさを物語っていた。

 ≪昨季初実戦は4月24日≫14年シーズン終了後に左アキレス腱手術を受けたバレンティンは、昨春キャンプイン後も米フロリダ州でリハビリを続け、3月2日に来日。合流後も2軍で調整に専念したため、練習試合、オープン戦含めて実戦出場はなかった。4月24日の巨人戦(神宮)でシーズン初出場を果たしたが、同試合の守備で左太腿直筋の肉離れ。翌25日に出場選手登録を抹消された。

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2016年1月10日のニュース