マーリンズ、元中日チェン獲得に興味「チームのニーズにフィット」

チェン・ウェイン投手

　米国のＦＯＸスポーツは９日、マーリンズが今オフにオリオールズからフリーエージェント（ＦＡ）となっているチェン・ウェイン投手（３０）の獲得に興味を示していると報じた。

　マーリンズが所属するナ・リーグ東地区はメッツやナショナルズといった強豪がひしめいており、同局はマ軍がこの地区を戦い抜くためには今よりも先発ローテーションを充実させる必要があると指摘。ＦＡ市場に残っている中では最高の先発投手であるチェンはチームのニーズにフィットすると分析している。

　実際、マーリンズがチェン獲得に興味を示しているという情報筋の話もあるとのこと。また、獲得の際は補償としてドラフト全体４６位の指名権をオリオールズへ譲ることになるが、マ軍球団関係者はその指名権にさほど執着していないという。チェン側は５年総額１億ドル（約１１７億円）程度を希望しているとも伝えられており、交渉相手は敏腕代理人のスコット・ボラス氏。問題があるとすればそのあたりか。

　左腕のチェンは昨季、３１試合に登板して１１勝８敗、防御率はメジャー４年目でベストの３・３４をマーク。オフにＦＡとなり、オリオールズから規定額１５８０万ドル（約１８億５０００万円）での１年契約を提示されたが、これを拒否した。メジャーで活躍する前は中日に５年間在籍し、通算３６勝を挙げた実績を持つ。