山田29盗塁 敗戦も意地“トリプルスリー”王手

[ 2015年9月6日 05:30 ]

<ヤ・広>7回2死一塁、盗塁する山田

セ・リーグ ヤクルト0-4広島

(9月5日 神宮)
 ヤクルト・山田が7回に今季29個目の盗塁を決めた。既に33本塁打、打率も残り20試合で・329と安全圏で、暫定ながらも史上9人目のトリプルスリーに“王手”をかけた。

 「スタートは悪い方だったけど、プレッシャーはずっとかけられたし、自分は常に行くつもりでした」。7回に先頭で黒田から右前打で出塁。2死後に二盗に成功した。この間、黒田に4球連続を含む計10球のけん制球を投げさせ、マウンドも3度外させた。

 昨季までプロ4年間で24盗塁。今春キャンプから三木、福地両コーチと走塁改革に取り組んできた。当初は「スタートさえ良ければ成功すると思っていた」と言うが、盗塁は奥が深かった。今では投手によってリードの距離を変えたり、わざと体重を一塁側に乗せて走る気がないと見せてスタートを切るなど技術は格段に向上。「手の力で帰塁できる」と最近はリード時に両足に手を乗せるなど、“野球脳”は追求をやまない。

 「あした(6日)も走る場面が来たら、走ります」。ここまで広島戦は対戦カード別で最多の10盗塁。きょう神宮で決める。 (東山 貴実)

 ▼ヤクルト・畠山(9回1死一、三塁での本塁への野選が決勝点に)全くボールを握れていない状態だったが、チームが勝つため。後悔はしていない。

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2015年9月6日のニュース