U18日本 初の世界一ならず…宿敵・米国が3連覇達成

[ 2015年9月6日 21:16 ]

<日本・米国>3回、アムダイティスに右前適時二塁打を打たれガックリの佐藤
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U―18W杯決勝 日本1―2米国

(9月6日 甲子園)
 またも、悲願の初優勝はならなかった。野球のU―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)決勝は6日、甲子園で行われ、日本は米国に1―2で敗れた。1次ラウンドから8戦全勝で迎えた決勝だったが、最後の試合で悔しい1敗。安楽(楽天)、森(西武)らを擁して臨んだ前回2013年大会に続き、準優勝に終わった。米国は1981~3年以来、2度目の3連覇で8度目の優勝を飾った。

 日本の先発は佐藤(仙台育英)。4日の韓国戦で右太腿を4針縫うけがを負ったオコエ(関東第一)は「6番・中堅」、1年生・清宮(早実)が「4番・DH」で先発した。

 佐藤は初回、先頭打者を四球で出すが、オコエの好守備などにも助けられ無失点。2回は3者連続三振とした。だが3回、1死二塁でモアニクを投ゴロに打ち取るも、三塁へ悪送球してしまい、その間に1点を失った。さらにアムダイティスの打球が右前にポトリと落ちる二塁打となり、2点を失った。8月29日の1次ラウンドで米国5安打完封したが、この日は4回、64球を投げ4安打2失点、6奪三振でマウンドを降りた。

 5回から登板の2番手・上野(中京大中京)は、小気味のよい投球を見せ、3回を1安打無失点6奪三振の好投。今大会3試合、18イニング無失点の力投を見せた。

 打線は米国の先発左腕・プラットをなかなかとらえられず3回まで無安打。4回に勝俣(東海大菅生)がチーム初安打となる一塁線への二塁打を放つが、清宮は三振で続けず。5回にもオコエが中前打で出塁も、けん制死と本塁が遠い。ようやく6回、杉崎(東海大相模)の二塁打などで築いた2死三塁で、津田(浦和学院)が右前適時打を放ち待望の1点をもぎ取った。勝俣、清宮も安打で続いて2死満塁としたが、あと1本が出なかった。7回途中からは1次ラウンドの日本戦で先発したギャレット、8回途中からはローソンに抑えられた。

 次回大会は2017年にカナダで開催される。

 試合後ベストナインが発表され、最優秀先発投手・佐藤(仙台育英)、捕手・堀内(静岡)三塁手・篠原(敦賀気比)、遊撃手・平沢(仙台育英)、外野手・勝俣(東海大菅生)が選出された。

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